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内向的な性格でも損をしたくないあなたへ送る

人見知りをしてしまったりと、内向的な性格だと外向的な性格の人に比べて損をすることが多いと世の中では言われています。

 

実際に、人見知りをしたりと内向的な性格の人達は外向的で多くの人達と活発にコミュニケーションを取ることができる人達を羨ましく思うことも少なくありません。

 

お店の店員さんなどの接客業や、人と話すことの多い営業職は内向的な人よりも外向的な人の方が向いているのは間違いないと思います。しかし、向いていないから活躍ができないということにはなりません。

 

そこで、心理学的な視点から外向的な性格と内向的な性格の特徴の違いを考察して、外向的な人と内向的な人がそれぞれどうすれば自分の特性を生かしていけるのかについて解説させて頂きます。

 

 

 

外向的な人と内向的な人の特性の違い

スイスの分析心理学者であるユングは、人付き合いが上手で初対面でも他人と打ち解けやすいタイプを「外向的性格」とし、内気で人見知りをするタイプを「内向的性格」と分類しています。

 

外向的な人と内向的な人それぞれの特性の強みと弱み

「外向的性格」の人は、社交的で交際範囲が広いので、様々な情報を得ることができ、自己表現が上手いので関係を深めていくことにも長けています。何事にも積極的であり、決断をする時には周囲の意見をしっかり聞いてバランスの取れた決定を好む傾向があります。

 

一方で「内向的性格」の人は、社交的ではなくて人見知りをするので交際範囲が狭くなり、自分の世界に閉じこもりがちになるので知り合いがほとんどいないような会合の場ではどうしていいのかわからず戸惑うことも少なくありません。また、情報があまり得られないことからアンバランスな決断を取ることも少なくありません。

 

「外向的性格」と「内向的性格」の特徴を見てみると、一見すると「外向的性格」の方があらゆる面で得をしやすくて、「内向的性格」だと損ばかりしているように思えますが、必ずしもそうではありません。

 

心理学者ユングは心のエネルギー(リビドー)が外に向かっていると外向的、内側に向かっていると内向的だと定義しています。

 

外向的な人は外の世界にすぐに調和することができており、人脈も世界観も広がりやすい一方で外の世界に依存している傾向が強く、一人では幸福感を得られない人も少なくありません。

 

行動力がある一方で、熱しやすく冷めやすい性格でもあるので、何事も中途半端になってしまって大した結果に繋がらないままトラブルと悩みを内心で抱え続けていく弱い一面もあります。

 

「外向的性格」のこうした弱点に対して、「内向的性格」の人達は外の世界に自分を順応させようとはせず、自分をしっかり保って一度自分で決めたことは多少のトラブルや批判、挫折にもへこたれません。

 

自我が強くてとっつきにくい上司や先輩の方が、媚を売ったり、上手くやり過ごそうとする優しい感じの上司や先輩よりもいざという時、頼りになったりするのにはこうした理由があります。

 

また、他人に安易に影響されて感情を乱されることも少なくてマイペースな側面を持っているので、外向的な人よりも感情のコントロールがしやすかったりします。

 

内向的な性格だからといって悲観的になる必要も無ければ、自分を卑下する必要もありません。

 

人付き合いへの苦手意識をどうやって克服すればいいのか?

人と関わるのがどうしても苦手、人付き合いはどうしても避けたい、人が怖い、そんな悩みを抱えている人は沢山います。

 

まず考えてみるべきことは、自分が人のどんなところが苦手なのかどうかをよく考察してみることです。

 

人と話すことがとにかく嫌だとか、他人が存在すること自体に不快感を持つ人は流石に少数派です。

 

どんな関わり方が自分にとって負担なのかどうかを考えてみましょう。

職場や学校の集まりのような場所で、半強制的に合わない人とも仲良しなフリをするのが苦手なのか、人数が多いのが苦手なのか、初対面の人が怖いだけなのか、集団行動が苦手なのか、本当に様々です。

 

どんな風に自分が人間関係に苦手意識を持っているのかを整理することから逃げてはいけません。

 

他人のことなんて究極的には理解はできませんし、自分が見ている他人なんて移ろいやすいものです。まずは自分の性格や価値観を見つめ直すことが先決でしょう。

 

古代ギリシャの哲学者プラトンは「汝自身を知れ」と言っております。

自分を理解して自分の特技や欠点、特性を自覚できていないと対処の施しようがありません。

 

とりあえず本記事では誰にでもできそうな人付き合いの苦手意識の取り払い方をご紹介しますが、自分を知って自分なりの対処方法を考える必要があることは忘れないでください。

手っ取り早く人付き合いの苦手意識を吹き飛ばすテクニック

苦手意識があるなら、いきなり多くの人達と仲良くなろうとしたり、苦手なタイプに挑もうとするのではなく、自分に合いそうで打ち解けやすそうな人と関係を築いてみましょう。少人数でも問題はありません。

 

その時に、下記の点を意識しましょう。

 

・「しっかりと相手の目を見るようにする」

・「笑顔で話すようにする」

・「正面を向くようにする」

・「相手の話にしっかりと耳を傾ける」

・「とにかくしっかりと相槌を取る」

 

これをクリアできれば、だいぶ落ち着いて苦手意識を取り除くことができます。