ポジティブ心理学サロン(アドラー心理学サロン)

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ネットワークビジネスはなぜ嫌われるのか?

アドラー心理学サロンです。


今回はコラムとしてネットワークビジネスを題材に挙げて、心理学的に見解を述べていきたいと思います。


今回取り扱うネットワークビジネスという題材の性質上、少し経済やビジネスの視点からも解説させて頂きますのでご了承ください。


本記事を読まれている方の中にも、アムウェイニュースキンといったネットワークビジネス(いわゆるマルチ商法)の会員か勧誘を受けられたことがある人も少なくはいはずです。


多くの人達は友情や好意、信頼を裏切ってきては自分の利益に変えようとする、成功を謳う悪徳宗教かのように感じて、感情的にネットワークビジネスを非難しています。


しかし、残念ながらネットワークビジネス自体はちゃんとした仕組みで成立しており、違法でも詐欺でも何でもありません。


紹介によって成り立つのはどんなビジネスでも当たり前のことであり、有名人との繋がりをアピールしたり、自分や自分の商材を魅力的に見せることは宣伝活動のようなものです。


ただ、残念ながらネットワークビジネスは結論から言うと「人を傷つける」性質をどうしても運用上は持ってしまいます。


「この人と仲良くなれるかもしれない」

「感じのいい人だからまた会えるのが楽しみだな」


そんな期待を裏切って執拗でいやらしい勧誘をしてくる会員が多いものですから、気持ち悪がられても仕方ありません。


何よりも、人からの善意や信頼、好意を利用して自分の利益にしようとしているようにしか見えないことも多いので、嫌われるどころか恨まれることもあります。


勧誘をされることに激しい嫌悪感を抱く人がいるのも無理はありません。


ネットワークビジネスで成功できるのかどうかについては、多くの人達が関心を抱くところだと思います。


成功できるかどうかで申し上げますと成功することは可能ですが、仕組み上、最初からやってた人達が圧倒的に有利ですし、少し計算すれば分かると思いますが勧誘は至難の業。


何よりも友情と信頼を失うので、失う物が大き過ぎます。ネットワークビジネスでの成功を志すのなら、信頼と人間関係は犠牲にする覚悟が必要ですし、人を傷つける性質上、人から恨まれて見下されてでも成功したいと思えるのかどうか相応の覚悟が必要です。


ネットワークビジネスを否定するつもりはもちろんありませんし、むしろ必要なビジネスであるとは思っています。


しかし、残念ながらここまで世間からのバッシングも激しくて、人々から忌み嫌われているビジネスですので社会的な評価は成功できても酷いものになります。


ネットワークビジネスで成功できるような人は、ヘタをすると普通のビジネスで成功するよりもよっぽど大変な思いしてきていることでしょう。


ネットワークビジネスが嫌われる最大の原因は、下手で下心が見え見えのいやらしい勧誘のやり方にあると思われます。


ネットワークビジネスを始める人達の大部分は、今の人生が上手くいかなくて成功の夢を見られる場所に逃げるようにネットワークビジネスの会員になっていることがほとんどです。


目の前の仕事ややるべき事から逃げ出した人達が多いので、一般社会で受け入れられるほどの営業スキルはもちろん、専門知識もコミュニケーションスキルも不足しているので、そんな人達が下手な勧誘をすれば押し売り営業マンが嫌われるのと同様に嫌われます。


そうやって誰にも話を聞いてもらえなくて、大切な古い友人や知り合った人の良さそうな人を勧誘の対象にして、どんどん信頼を失うのです。


本気でネットワークビジネスでの成功を望むのなら、目の前の仕事で一定の成果を出せるところまで何年か頑張ってみましょう。


その頃には考えが改まっているかもしれませんし、もし本気ならきっとそれなりにネットワークビジネスで成功できると思います。


目の前のことから逃げるだけでは、何事も良い結果には繋がりません。

 

アドラー心理学では、劣等感を克服する為の健全な努力から逃れて、本心では納得のできないことや、負の注目を集めるような努力を不健全な努力と呼びます。


ネットワークビジネスをやることが、自分にとって本当に健全な努力になっているのか、それとも不健全な努力なのか?


今一度、会員の方は考え直してみましょう。