アドラー心理学サロンです。
自分の夢や目標に向かって突き進む過程には、どんな人でも何かしらの障害が立ちはだかってくるものです。
何事も、思い通りに順調に進むことはありませんし、逆境をどのように乗り越えるのか次第で大きく結果は変わってきます。
逆境の時に、「大丈夫!自分はやればできる。だからとにかくやり切ろう!」と思えるのか、「自分は何をやってもダメだ、努力するだけ無駄だ」と考えるのかでその後の命運はほぼ決まります。
困難を乗り越えて成功を最終的につかみ取れるのは間違いなく前者であり、後者は成功できたとしてもそれ以上にはならず、ちょっとの失敗でめげて成功すらしないことが圧倒的に多いのです。
ではここで、どうやって壁を乗り越えるのかについて方法を解説していきます。
自分には力があると自分を信じられる心理をセルフ・エスチーム(自尊感情)と心理学では呼びます。
米国の心理学者シュツツによって主張されたもので、これが高い人は高いパフォーマンスを発揮できて、実力以上の能力すら出すことができたりします。
一方で自分は何をやってもダメだと思っている人はセルフ・エスチームも低くく、パフォーマンスが低くなり、実際の実力すら発揮できなくなってしまいます。
セルフ・エスチームが低い人は「失敗したくない」、「嫌われたくない」、「バカにされたくない」とばかり考えては、必要以上に失敗を遅れて実力を発揮できないどころか、結局は活躍もできず積極性に欠けるので機会に恵まれずに伸び悩んでしまうのです。
中には、もともとは能力が高く自信に満ちあふれていたのにも関わらず、周囲との力の差を見せつけられてしまって自信を喪失してしまうパターンもあります。
他人と比較することは健全な意味では良い刺激になることもありますが、人間としての価値を比較するようなことはする必要も意味もありません。
自分の能力の低さを嘆くよりも、自分に自信が持てない状況から脱するにはまずは自己評価を高めてみることから始めましょう。
その為に必要なのは、自分の特技を身に付けることです。
努力が着実に身を結ぶような資格の取得や専門技術の習得はもちろん、他人が容易にマネできない特技を身に付けてみましょう。
本来ならば、他人と自分は全く違う性格や経験、外見をしていて何一つとして同じではないのだから、比較する価値すら無いのだと優しく励ますようなことを書きたいところですが、本記事では少し読者の方々の為を思って厳しくお伝えします。
他人と比較することに価値が無いのは当たり前な話ですが、だからといって自分はそのままでいいと考えるのは甘いです。
劣等感を感じるからこそ、劣等感を土台にして成長するべきだとアドラー心理学では考えます。
劣等感を感じるのなら、克服する努力をしましょう。
人間としての価値は比較できませんし、何人たりとも平等ですが職場やテストなどにおいては明確に序列は存在しますし、一定の社会的な評価を求めるのならば努力して他人との競争に打ち勝つ必要だってあります。
人生そのものは競争ではありませんが、時と場合によっては競争は自分を成長させたり、自分のスキルがどの程度の市場価値なのかを知る重要な指標となります。
もちろん、他人との競争には終わりがありませんし、自己評価と他人からの評価が一致しているとは限りません。
自分が思っている以上に他人からの評価が低いこともあれば、自分が思っているより他人から高く評価されていることもあります。
他人との競争は時に必要だとは申し上げましたが、客観的に学生時代の試験の点数のように判断することが不可能なことも社会人になると増えてきます。
純粋な努力だけではなくて上司や先輩との相性や、巡ってくる仕事の量や質によっても成果や評価が左右されてしまったりします。
運の要素も大きいのです。
運も実力のうちなのは間違いありませんが、どうにもならない場合には競争から逃げるのではなく割り切っておりることも考えないと、ひたすらに自己評価を落としてしまいかねません。
競争をするにしても、場所を選ばないと勝てるものも勝てないのでご注意ください。
※アドラー心理学では競争や上下関係を否定しております。しかし、競争全てを否定している訳ではありませんので誤解なきようしっかり記事をお読み返しください。