ポジティブ心理学サロン(アドラー心理学サロン)

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嫌味な人を完全にスルーできる裏技

社会ではさまざまなタイプの人達と関わる機会があります。

 

中にはとっても思いやりがあって優しい人もいれば、ドライな人もいれば、攻撃的な人もいます。

 

たとえば、あなたが何らかの手柄を立てたとして「私ならもっと上手くできたよ」だとか、「調子に乗ってんじゃないよ」と嫌味を言ってくる人は必ずいます。

 

嫌味を言われるのは図星であれば気づくことはもちろん、いわれの無い嫌味を言われることも気持ちのいいものではありませんよね。

 

「なんでそんなことを言うんだろう?」と不思議に思うこともあると思いますが、こうして自分の中で結論を出して判断しようとしてしまうと心の中に不快感を残してしまいます。

 

真意は嫌味な人本人にしか分かりませんし、自分の頭の中だけで判断しようとするのは「思い込み」になってしまい、自分で自分を疲れさせるだけになります。

 

「嫌味を言われたのは〜が理由なんだ」と自分の中で答えを出してしまうと、本当に立ち直れなくなってしまいます。

 

なぜなら、心理学には「自己説得効果」という性質があり、自分を説得して答えを出すとそれを実現させる心の働きがあるからです。

 

嫌味を言う原因は多種多様ですが、下記の二つに大きく別れます。

 

・嫉妬している

「誰も自分を認めてはくれないだろう」とか、「誰も私を分かってくれない」という不満があると、嫌味を言って憂さ晴らしをしたくなる人がいます。

 

手柄を立てていない自分が責められたり、バカにされて攻撃する前に自分を正当化したり、強く見せて自己防衛をしているのです。

 

相手に嫉妬をさせないように、「〜さんのご協力があったからこそ」などと伝えて、少し花を持たせてあげることが必要です。

 

・見下して優越感に浸りたい

嫌味に限らず、悪口や他人への攻撃を楽しむ人全員に当てはまります。

 

プライドが高いわりには自分の可能性を諦めていて、健全に努力できないから他人を見下して優越感を感じることで自分の弱さや自信の無さを誤魔化しているのです。

 

余談ですが、実力が低くい人ほど他人の欠点が目に付きやすいことは心理学的に証明されており、「ダニング・クルーガーの法則」と呼びます。

 

このタイプは相手の反応を見て楽しむ人が多いので、嫌味の内容には大した意味はありませんのでスルーしてあげないと余計に劣等感を悪化させてしまいます。

 

相手の為にも、自分の為にもスルーして「相手にされる価値すらない」ことを実感させてあげましょう。

 

もちろん、「そんなこと言われても返す言葉がありません」と言って、嫌味を止めさせようとしてもいいのですが、嫌味を言うかどうかは相手が決める他人の課題です。多くの場合はお互いに不快になるだけで終わります。

 

どうせ言い返すのなら「どういう意味ですか?」と伝えて、「私を見下したいのですね?手柄を立てた私よりもあなたのどこが優れているんですか?」と強めに返して怯ませてもいいかもしれません。

 

相手がどのタイプにせよ、大切なのは「傷ついた様子を見せずに冷静に対応する」ことです。

 

嫌味を言われた時に傷ついた素振りを見せると、ごくまれにいるサイコパス以外は罪悪感を感じて一瞬は動揺するものですが、嫌味を楽しむような人は「自責の念」から逃れる為に、相手のせいにして余計に攻撃的になる傾向があります。

 

嫌味を言ってしまうような人は心が弱いので、自分と向き合う勇気に欠けているのです。理解を求めること自体が無意味になることは少なくありませんので冷静に対応しましょう。

 

嫌味な人に限らず、攻撃的な人全般に有効な対処策です。