ポジティブ心理学サロン(アドラー心理学サロン)

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悩んでいるのは自分が悩みたいから⁉️

自分が悩んでいることは、自分が勝手に抱いているものにすぎません。


少し乱暴に聞こえるかもしれませんが、世の中で起きていることの善悪や良し悪しを決めているのは自分自身なのです。


つまり、何が起きようと、それを自分がどう思うのか次第で悩むほどに意味があることなのかどうかが決まります。


どんな苦難も自分でコントロールすることができるのです。


例えばですが、電車に乗っていて赤ちゃんが泣き始めたとします。


「可愛い」と感じる人もいれば、「うるさい」と感じる人もいて、「赤ちゃんだから仕方ないよね」と感じる人もいます。


赤ちゃんが電車の中で泣き始めた事実は別として、自分の心をざわつかせているのは自分の捉え方そのものなのです。


自分の心の動きを理解できていない人は、自分の捉え方が原因であると理解することができずに周りの環境や他人に不満を持ちます。


でも、実際のところ自分の心の動きがざわついているだけなので、自分の外側にある他人や環境が変わったところで同じようにまたざわつくことになります。


その場で電車から赤ちゃんがいなくなったところで、また別の赤ちゃんが乗ってきて泣き始めることもあれば、変質者が騒ぎ始める可能性だってあるのです。


周りを変えようとせずに、自分を客観視して自分を変えた方がずっと生きやすくなるのです。


上記の例で例えるならば、赤ちゃんだから泣き始めるのは仕方ないと割り切ったり、別の車両に移動したり、赤ちゃんをあやすのを手伝ってみたり自分でできることはいくらでもあります。


腹を立てたり、悲しむのは全て自分のせいですよと伝えると、とんでもない勘違いをする人がいるので補足しておきます。


例えば、悪意を持ってあなたをいじめてくる人がいたとします。いじめられたり、嫌がらせをされてもそれはいじめてる方が悪いのではなく、いじめられている方が悪いという理屈を発明してしまう人がたまにいます。


そんな人には「何言ってるんですか?」と一言付け加えておきます。


確かに、いじめられたりと被害者にも原因がある可能性はありますが、悪意がある時点で悪いのはいじめている加害者側です。


「いじめ」を楽しむような心の貧しい行為をしている人は、まずいじめのターゲットにしている人に難癖を付けていたり、何らかの不満を持っているものです。


要するに、自分のいじめを正当化しようとする前に、その人への不満を自分で解消する努力をするべきなのです。


いじめが好きな人の理屈は、大抵の場合は「いじめなんて本当はしたくないのに、お前のせいで自分達は不快な思いをしているから仕方ないんだ」と思っていたりしますが、これこそ他責思考の極意です。


いじめをすることに罪悪感を覚えながら、いじめをすることで罪悪感を感じているのはお前のせいだと、自分の悪を正当化する為にいじめをエスカレートさせていきます。


本記事を読んでいるあなたがいじめをしているのなら、負の循環でしかないのですぐにやめましょう。


また、あなたがいじめの被害者ならば、こういう人達は自分が悪いと疑うこともなく、ひたすらに攻撃性を増していくのですぐに離れるようにしましょう。


結論としてまとめると、自分以外を原因にして責めたところで何も解決しないどころか、どん詰まりになって生きにくくなるだけです。


捉え方を変えても不満が収まらないのなら、我慢はせずに自分にできる最大の努力をして災難だったと考えるようにしましょう。


一方的な被害者になってしまった場合も同様に、災難として片付けましょう。確かに偶然的に犯罪に巻き込まれてしまうこともありますが、相手を人間だと思うから憎しみがおさまらないのです。


本当に倫理観がおかしい人はいるので、自然災害や害獣による被害に遭ってしまったとでも考えてみましょう。


人災ではなく、災難であれば心より落ち着きやすいことでしょう。