ポジティブ心理学サロン(アドラー心理学サロン)

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【永久保存版】悪口を言ったり、嫌がらせをする人が不幸になる理由

私はこれまで生きてきた中で、悪口を言っている人で幸せそうな人を見たことがありません。

 

訂正します、悪口を言っているような人で幸せな人を一人も見たことも聞いたこともありません。

 

先日にTwitterとインスタで、下記の趣旨の投稿をしました。

 

「いじめ、嫌がらせ、悪口、陰口みたいに誰かを不快にさせるようなことをやったり、言ったりしている人は不幸である」

 

驚いたことに、結構な数で「そんな都合良く自分に嫌がらせをしてきたり、自分の悪口を言ってくる人が不幸なものなんですかね?」「嫌がらせをして幸せになる人だっている」という質問が届きました。

 

一人ひとりのご質問にお答えしたかったものの、あまりの数でしたのでブログの記事としてまとめさせて頂こうと思い立ちました。

 

なぜ、嫌がらせをしたり悪口を言う人が不幸なのか?

 

前提のお話として、人間は誰しもが「今よりも良い状態でありたい」という普遍的な欲求を持っています。

 

アドラー心理学では「優越性の追求」と呼ぶ性質です。

 

しかし、今よりも良い状態を得るための手段が簡単に言うと二つに大別されます。

 

「健全な努力」「不健全な努力」です。

 

「健全な努力」とは

 

「健全な努力」とは前向きに努力をして自分を高めていくことです。

 

学生さんなら勉強や部活を頑張って良い成績を取ったりしようとすることが代表的な努力で、社会人であれば仕事で良い結果を残すために必死に勉強をしたり仕事に打ち込んだりすることが代表的です。

 

努力をして自分を成長させて、次のステップに進めるようにする行為全般のことであると言えます。

 

「不健全な努力とは」

 

一方で、「不健全な努力」とは他人に嫌がらせをしたり、悪口を言ったりして攻撃をして、偽りの優越感を感じようとすることです。

 

SNSで暴言を吐いたり、誹謗中傷をしているような人達が最もたる例です。

 

「健全な努力」と「不健全な努力」の両方に共通しているのが、どちらも本物か偽物かに関わらず「現状の自分が感じている不快感」から逃れることができるということです。

 

なので、ある意味では悪口を言ったり、嫌がらせをしているような人達も、他人を傷つけることで幸せを感じているとも言えますが、そんなものは幸せどころか一瞬の憂さ晴らしであり、ますます自分と周囲の人たちを不快にさせてしまい抜け出せなくなってしまいます。

 

つまり、他人を攻撃することは一瞬の快楽の為だけに人生を台無しにしてしまう違法な麻薬のようなものであり、かつ自分は最低な人間だという自覚を深めてしまうので自尊心を失うので「心のリストカット」です。

 

悪口や陰口を言うことも、いじめや嫌がらせをすることは、自傷行為と何ら変わりが無いということですね。

 

しかも、他人を傷つけるようなことを言ったりしてしまう人は、罪悪感を感じているもので、罪の意識に耐えられなくて「そもそもお前のせいだ!」と更に相手に攻撃性を増してしまう傾向も頻繁に見られます。

 

自分の弱さと向き合って克服する勇気を持たないので、常に誰かを攻撃してしまい、どんどん自傷行為を繰り返しているのです。

 

また、正しい努力をしても認められない時に、悪さをしてでも注目を集めようとする人がいます。

 

あなたも子供の頃にこういう同級生を見たことがあるのではないでしょうか?

 

大人になっても同じようなことをする人は少なくなくて、他人を攻撃したり悪いことをして注目を浴び、自分は凄いんだと勘違いしている痛い人がいますがこれも「不健全な努力」です。

 

不健全な努力と呼んでいますが、正確には「安直な優越性の追求」とも呼びます。言葉の通りの意味ですね。

 

「健全な努力」をすることで、人は自分の成長を感じられて、自尊心を高めることができるので幸せになれます。

 

ということで、本記事の主題である「他人を傷つける人は全員不幸になる」というのは、アドラー心理学的に「その通りです!」と言えるのです。

 

では、どうすれば「不健全な努力」をせずに「健全な努力」ができるのかというと、ありのままの等身大の自分をまずは受け入れることです。

 

自分の弱さも強さもそのまま受け入れて、「今、自分がやるべきこと」に全集中することです。

 

「全集中、アドラーの呼吸!」をちゃんと意識しましょう。

 

アニメを含めて物語の主人公が強敵と戦ったり、修行をしているシーンでは嫌というほど自分の弱さと向き合っていますよね?

 

それと全く同じです。

 

人間は劣等感を持つことが当たり前であり、劣等感との付き合いことが人生であるとアドラー心理学では考えます。

 

どれだけ成長しても劣等感があるのが当たり前なのです。

 

だって、前述した「優越性の追求」という今よりも良い状態を目指す向上心が誰にでも備わっているのですから。

 

ひたむきに健全な努力をして、今よりも少しでも成長した自分を楽しんでください。

 

「不健全な努力」にはまり込んでいる人を見つけたら、何の反応もせず、相手にもしないで距離を取るようにしましょう。

 

自分によっても相手にとっても何もいいことはありませんからね。

 

ただ、残念ですがこんな質問や疑問をもたせてしまったのは私の力不足でもありますが、もっとちゃんとブログを読んだりして学習をして欲しかったという気持ちも多少ながら抱きました。

 

短文のSNSでは要約されている分だけ、伝えられる内容に制限もありますし、捉え方によってはどうしても浅くなってしまいます。

 

これを機に、アドラー心理学サロンのブログ記事をどんどん読み漁ってくださいね!