人の痛みは、つらい経験をしたことがある人にしか理解できないものです。
つらい経験は、あなたを思いやりある素晴らしい人格にして、これからあなたを幸せにしていくことでしょう。
一見すると、心理学とは関係のないスピリチュアルとか宗教のような話に聞こえるかもしれませんが、心理学的にも裏づけがあります。
人間は非常に身勝手な生き物で、どうしても自分に経験したことのない体験については、心からの共感をすることができません。
他人の痛みに共感することができないということは、つらい思いをしている人の気持ちを自分事としてイメージができないということです。
まったく同じ体験をすることはできませんし、人それぞれ同じ体験についても感じ方は千差万別なので完全な共感は不可能なのはたしかです。
しかし、もがき苦しんだ経験のある人じゃないと、本当につらい思いをしている人の気持ちなんて理解できません。
苦しみを通して人は「人の心」を理解するようになるのです。
つらい時にこそ、追い詰められている分だけ人間は本性を現しますからね。
調子の良い時に上機嫌で良い顔をすることは簡単なこと、つらい時にどれだけ誠実であれるかどうかで人は判断できます。
つまり、つらい経験をしているからこそ、つらい時にどうすればいいのか理解できますし、他人にも優しくなれるのです。
あなたの苦労や苦痛は、決して無駄にはならない!