他人の意見や反論をいちいち真に受けていたらキリがありません。
人が何かを語る時には、必ずと言っていいほどに「こうありたい」、「こうあって欲しい」という本人の願望が自覚なしに含まれているものです。
つまり、他人の意見というのはたとえ専門家であったり、年長者であったりしても、常に事実であるとは限りません。
時代が変われば当時の常識が覆されることは少なくありません。
本音であるかどうかすら怪しくて、結局は主観的かつ本人の希望観測的な願望が含まれているだけであることも多いのです。
つまり、他人の意見や反論には振り回されず、自分で自分のことは決めていくことが必要ですし、自分の判断を信じることが不可欠です。
結局のところ、人間が認知できる範囲には限りがありますし、すべてを知ることはそもそも人生を何度も前世の記憶を保持したまま繰り返しても不可能です。
それに加えて、時代が現在進行形で変わっていく中で正しい知識も意見も、自然科学の世界でない限りは存在していないのが実情なのです(自然科学の世界であっても、地動説と天動説のように新しい発見で事実が覆されることもありますがね)。
つまり、何が正しいのかどうかは、行動した結果でしか判断できないということになります。
上手くいった理由も、失敗した理由も、何だかんだで後付けで語られているだけに過ぎないのです。
人間には自分の行動や言動を後から正当化する心理的な性質を持っているので、たとえばですが社会的に成功したとされている人物の話を聞いていても、本人も成功した理由がよく分かっていないけれど、本人の中で勝手に成功したのか偶然ではなく必然であるかのように無意識レベルで正当化していることが少なくありません。
これはあなたも含めて誰にでも当てはまる話です。
なぜなら、自分が悪いと感じているものの、なぜか自分を正当化してしまったりした経験はありませんか?
人間は無意識に自分を正当化する認知の歪みを持っているので、仕方のないことなのです。
つまり、他人の実践に基づいた経験談であっても、当てにならない情報がいくらでもあるということです。
本当の意味で頭の良い人ほど、行動してみないと分からないことについては、まずは行動してみているのです。
もし、それでも動けないとなると、それは自分を信じることができていないということです。
勇気を持って少しずつ自分を信じて、小さな行動を積み上げていきましょう。
そうしたら、必ずあなたの人生は変わっていきます。