自分が変わることを通して、他人に影響を与えることはできるし、本当に変わってくれることもある。
他人そのものを変えられなかったとしても、その人の自分への扱い方や見方を変えることはできます。
つまり、自分を取り囲む世界自体を変えることはできませんが、自分を変えることで自分が世界を見ている時に通している主観のフィルターを変えることで自分が見ている世界を変えることはできるのです。
他人や環境に不満を抱いていても、永遠に前向きになれることはありえない。
たとえ自分が本当に一方的な被害者であって、何一つとして自分は悪くないと思えたとしても、他人に反省してもらいたいとか、罪を償って欲しいとか、自分の気持ちを理解して欲しいと願うことは勝手ですが、自分の思った通りに他人が変わってくれることを待つことはずっと自分が苦しむだけであるということです。
要するにどのような状況であるにせよ、すべて自分のせいにして、自分を変える努力をすることでしか幸せになることはできないのです。
これだけを聞くと、まるで「しんどい」と感じる人もいることでしょうけれど、逆に言うと自分を変えることでいくらでも自分の力だけで幸せになることができるという意味でもあるのです。
他人そのものや、世界そのものを変えることはできませんが、自分から他人や世界をどう見るのかを変えることや、自分の考えや行動を変えることで他人からの扱われ方を変えたりすることは可能なのです。
ここで注意して頂きたいのが、自分の望み通りの、完ぺきな幸せの状態というのはあくまでもあなたの個人的な理想に過ぎませんので、そのまま実現することは現実にはありえないということです。
つまり、今よりも幸せな状態を目指して、今を生きるようにするのです。
「今よりも幸せになる」努力の繰り返し過程の中にこそ充実感があり、幸せがあるのです。
完ぺきを目指し続けていたら、何事も永遠に満たされなくなってしまいますからね。