ポジティブ心理学サロン(アドラー心理学サロン)

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被害者意識は自己中の始まりになる

「トラウマは存在しない」

 

これはアドラー心理学を代表する考え方の一つであり、アドラー心理学は厳しいと思われる原因となっています。

 

ルフレッド・アドラーは、トラウマの存在を否定しているのです。

 

なぜなら、過去は今とこれからのあなたの人生が不幸になる原因にはならないからです。

 

あなたの今とこれからの人生は、今のあなたが持つ「目的」によって決まるということです。

 

これだけ読むとまるでアドラー心理学は「過去なんて関係ない、今のあなたの努力次第だから頑張れ!」と、根性を押し付ける説教のように聞こえてくることでしょう。

 

ここは非常に誤解が多いのですが、アドラーは過去は原因にはならないとしていますが、過去からの影響はあると言及しています。

 

トラウマなんていうものは、現状に不満を抱く人が自分が不幸なのは自分のせいではないと言い訳する為の「口実」ということです。

 

なぜなら、原因ではないからです。同じような過去を経験をした人がみんな同じような人生を送るとは限りません。

 

つまり、過去を原因にすることには限界があります。

 

自分は善で、相手が悪という考え方は被害者という弱者の立場と利得を捨てて本当の意味で自分を幸せにするためにも、捨てるべきなのです。

 

たしかに本当にあなたは被害者かもしれませんが、被害者ポジションにいるままでは「人よりも恵まれていない自分は人並みの努力をしなくても人並みの幸せをもらえて当然だ」とか、「被害者である不幸を武器にすることで優しくしてもらえる」という被害者であることの利得から抜け出せず、いつまでも被害者でいることになります。

 

被害者であることの利得は本当に大きいですが、それは誰かに救いを求め続けて、誰かの負担になり続ける生き方になってしまうのです。

 

被害者意識というのは、意図しているかいないかに関わらず、可哀想な自分は何をしても許されるという自己中心性にもなりかねないのです。

 

被害者意識を捨てるには、他人は自分が思うほど、自分のことを大切にはしてくれないことを受け入れることです。人はみんな自分の幸せの為に生きているのであり、あなたを幸せにする為に生きているのではないからです。

 

幸せになりたいのなら、他人から幸せにしてもらえることを期待するのではなく、今の自分にあるものに感謝してやれることをやっていきましょう。

 

そのためにどうすればいいのは、詳細は下記の記事にてしっかりと解説させて頂きました。

 

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