余計なことさえ言わなければ、人間関係は壊れることはないのです。
人間関係が壊れるきっかけになるのは、いつも「余計なひと言」です。
つまり、失言によって人間関係は壊れていくということです。
失言しがちな発達障害としてADHDがありますが、失言をしやすい傾向があるだけであって健常者でも失言を治すことはできませんので失言を完全に無くす必要はありません。
人間である以上は、間違いは起こるものですし、大切なのはその間違いを起こさないようにすることです。
何も話さないようにするというよりは、立場を離れた発言をすることを控えたり、失言の最大の原因となるのが承認欲求や自己顕示欲などの認められたいとか、注目されたいという欲求になります。
こうした気持ちを抑えるだけで、致命的な失言をすることはなくなります。
要するに、自分の話をし過ぎないようにするということです。
コミュニケーションが上手くて良好な人間関係を築ける人は語るよりも聞くことに長けています。
嫌われがちな人ほど、聞かれてもなければ求められてもないのに余計なことを言ってしまっては誤解をされたり、反感を買ってしまい嫌われてしまうのです。
逆に言えば、「余計なこと」を言わないように配慮して、自分が話したいことではなく相手が聞きたいであろうことを話すようにしていれば、人間関係に亀裂が走ることはないということです。
人間関係で大切なことは「余計なひと言を言わない思いやり」と「感謝のひと言を伝える気持ち」です。このたった「ひと事」によって、人間関係は決まるといっても過言ではありません。
よっぽど、振る舞いなどの日頃の態度が悪くない限りは、無駄に嫌われることは避けられることでしょう。
嫌われないようにする為の知恵を発信すると、たまに勘違いをしてくる人がいて、よく分からない返信が届くことがあります。「嫌われる勇気はどうしたんですか?」などという返信です。
私は嫌われる勇気を薦めてはいますが、無駄に嫌われることはオススメしていません。
周りへの配慮をしたり、思いやりの心を持ちながらも、時には自分の意志を優先させる為に嫌われることを恐れない勇気を持ちましょうという話です。
そのひと言が、そもそも余計なひと言であることを自覚した方がいいですね。