ピンチの時でも大丈夫、絶対できる!、絶対やったやると思っておくのが正解です。
どうなるのかは分からないし、やれるだけやる方が結果として今よりも良くなるから。
合理的に今よりも少しでも良い状態であれるように、感情的になりそうな時も合理的に判断して今やれることをやるのです。
嫌なことが起きたり、既に起きた困りごとについては、もうそういうものだと損切りをして、その時々でどのような反応をすることで、自分にとって得なのかを冷静に見極めてその時々に自分にある選択肢をプラスに捉えるようにするのです。
考えても仕方のないことについては、感情的にならずに合理的に判断することが必要です。
嫌なことが嫌に嫌で、どれほどつらいのかを考えたところで、ひたすらに落ち込んで前向きに考えることはできなくなりますので、ますます事態は悪化していく一方です。
一度、思考をリセットして、もう起きてしまったことは仕方がない、被害を最小限に抑えつつ、今よりも少しでも良い状態になるのに、今からできることを一つひとつこなしていくのみです。
今の自分を可哀想だとか、不幸だと嘆いていても被害者意識が強くなるばかりで前向きには考えられません。
それよりも、今の自分にあるものを数えたり、それらに感謝することで前を向けるようになります。
感情的にネガティブに偏ってしまうと、正常な思考はできなくなってしまいますので、前向きな意味を今あるものに与えるようにするのです。
アドラー心理学では、起きたことを含めてどのような出来事にもそれそのものには意味がないとしています。
なぜなら、その意味とは自分が与えているものだからです。
たとえばですが、あなたが難病に罹ったとしましょう。
病気になることそのものは幸せでも不幸でもなんでもありません。
それをどう捉えるのかは自分の課題であって、他人の課題ではないからです。
何となく、自分の中にある病気のイメージや、他人からの慰めの言葉などから、病気になったことは不幸であると意味を与えてしまっていることがほとんどです。
しかし、自分次第で病気になったという事実自体は変えられませんが、意味は変えられるのです。