アドラー心理学サロンです。
やたらと攻撃的な態度をしてくる人や攻撃的な口調の人は身の回りに世の中とても多くいます。
そういった人達や言い争いや喧嘩になりそうな時にどうすれば円滑にことを解決できるのかをこの記事ではご紹介します。
大した理由もなく、罵倒してくる方は「権力争い」を挑んできております。
「権力争い」とは勝つことで自分の力を証明したい欲求です。
もしも罵倒されたなら、その人の怒りの目的を考えて把握しましょう。
あなたを「操作」もしくは「支配」しようとする目的がある可能性があります。
こういった人達は、あなたに負けを認めさせ、自分の力を確認して証明しようとしております。
こうした挑発には決して乗ってはいけません、すぐに身を引きましょう。
仮に言い争いや喧嘩を制して相手が引き下がっても、「復讐」の段階に突入してしまいます。
復讐の段階にまでくると、相手は何らかの別のかたちによる直接的であれ間接的であれ報復行為を開始します。
場合によっては、他人を巻き込むことにも繋がり更に事態は複雑化していきます。
こうなると当事者同士での解決はほとんど不可能になってしまいます。
権力争いを挑まれたら、いち早く争いから降りましょう。
相手の行為に対して反応をしないようにするだけで良いのです。
そもそも、怒りという道具でコミュニケーションを取る必要はなく、「言葉」による論理でコミュニケーションを取ることが私たちは可能なのです。
怒りといった感情によって自分の意図を伝えようとする行動自体が、言葉を話せない赤ちゃんが泣いて母親に要求を理解させようとしていることとあまり変わらないでしょう。
これは我慢や負けとは異なり、これに囚われていると権力争いに参加していることになってしまいます。
人は、対人関係の中で、「自分は正しい」と確信してしまうとその瞬間に権力争いに参加していることになってしまいます。
自分が本当に正しいと思うのなら、他人の意見に関わらずそこで完結する話です。
他人の意見との相対の中で自分は正しいと確信すること自体が勝ち負けに固執している証拠となります。
誤りを認めて謝罪すること、権力争いから降りることは「負け」にはなりません。
勝敗にあまりに拘りすぎると、正しい選択ができなくなってしまう危険性があります。
また、意見の違いに納得いかない場合には、意見が違うこととその人の事が好きか嫌いか、付き合えるか付き合えないかと混乱しないようにしましょう。
意見は違うからこそ、価値があるのです。
人と人とが完全に理解し合うことはほぼ不可能です。
夫婦でも喧嘩する事があるように、お互いが心を開きあった状態であっても、誤解は生じます。
人は原則として誤解する生き物であるとして、他者からの承認は求めないようにしましょう。