アドラー心理学サロンです。
今回は、災難に襲われたり、追い詰められてしまった際の苦境からの抜け出し方を具体的にご紹介させていただきます。
多くの方はプレッシャーに潰されてしまい、ポジティブに考えることができすにネガティブに考えてしまい、前向きな行動を起こすことができずに状況をどんどん悪化させてしまっているように思えます。
こうした方々を1人でも多く救うことができましたら筆者としては望外の喜びです。
結果を無視して「今できること」に集中する
マイナス思考から早い段階から抜け出すことができる人は、「今」に集中して結果を度外視します。
結果を考えていても、結局先のことなんてどんな時でも分かりませんし予測することなんてできません。
成績不振の営業マンは、自分の上がらない売上ばかりを見て景気の情勢や会社のシステムに不満を持ち、愚痴や文句ばかり言っております。
一方、成績の良い営業マンは、理想の結果を思い描きながらも、良い結果を出す為にも「今できること」に集中して結果を出す為に訪問件数や提案の質の見直しといった自分の「できること」を徹底して淡々と実行します。
良い結果が望めず、苦しくなる時には「今できること」をひたすらにこなして行きましょう。
過去はどうにも変えることはできませんが、「未来」は「今」何をするのかでどうにでも変えることができます。
1秒でも過ぎれば過去になるのです。
この「今」を無駄にしてしまうことは大変もったいないことです。
アドラー心理学では、人生は「線」で事前に生きることはできず、「今」という「点」の連続であるとしています。
ひたすらに「今」に集中して「点」を作り、「線」を描いて満足の行く人生を目指しましょう。
コントロールできること、できないことを区別する
自分と過程はコントロールできますが、他人と結果をコントロールすることはできません。
多くの場合には、愚痴や不満は変えられないことを変えようとして生じているのです。
自分ではどうにもならないことは据え置きにして、自分でどうにでもできることだけに集中しましょう。
たとえば、仕事で大きな失敗をしてしまったとします。
失敗をして絶望的な気分に浸っており、もう前向きに仕事することなんてできないと諦めてしまってはいけません。
こんな時こそ、自分がコントロールできることを探すのです。
仕事で大きな失敗をしてしまった事実を無かったことにする事はできません。
しかし、失敗の原因を分析し、自分に足りなかった能力を身に付けることで仕事で大きな成功をすることができるかもしれません。
できることが見つかったならすぐに行動に移しましょう。
思考を巡らせても、行動することができなければ事態は何にも変わりません。
自分でコントロールできることとできないことを紙に書いて分けていくことは、次に進む為に大変有効な手立てです。
紙に書くという行為は、認識を強める効果があるので決断を早めてくれることから、余計な思考を省くことができます。
最悪の事態を想定し、備える
人生、生きているからには会社の倒産や災害、病気のような大きな災難が降りかかってくる可能性は十分にあります。
こうした災難を考えてマイナス思考に陥ってしまっている方も多くいらっしゃいます。
最悪の事態を事前に想定して、何らかの措置を心の中でだけでも取っておくことで、気持ちを楽にすることができます。
そうした災難に遭った時には、成るように成ると考えることも良いのですが、たとえば失業してしまったなら最悪バイトでも生きていける。
どうにもならなければ生活保護だってある、病気になってしまったなら病室でも自宅でもできる仕事もある、といった考えを持っておくことで前向きに「今」を生きていくことができるのではないでしょうか。
小さな一歩を進める
どんなに絶望的な状況であっても、その中でネガティブになって考え込んでばかりいても何の変化も望めません。
つらくても、小さな一歩を進むことを考えましょう。
どんなに酷い状況であっても、必ず小さな希望の光は存在します。
行動のハードルを大幅に下げてでも、とりあえずやってみようと考えて勉強なり趣味なり、完璧を目指さずに少しずつ進めましょう。
実際に行動を起こすと、気持ちも少しずつ前向きにしていくことができる為、停滞感を持つことなくちょっとしたきっかけでまた活動できるようになります。
本記事にて少しでも多くの方が希望を持って行動できることを心より願います。