アドラー心理学サロン

アドラー心理学で悩みを解決する糸口を探ります。

過去に囚われない方法

アドラー心理学サロンです。


今回は過去の意味づけを変える方法について説明していきます。


過去の失敗や過去のトラウマなど、過去に囚われてしまい前に進めない方は多くいらっしゃいます。


「何であんなことしてしまったんだろう・・・」、「人から罵声を浴びせられたり、暴力を振るわれたことがあって人が怖い・・・」など、何かしら過去を思い出して悔しくなったり、情けなくなったり、憤ったりした経験があるのではないでしょうか?

 

本記事では、アドラー心理学に基づいてそんな過去からあなたを解き放つ手助けとなる考え方をご紹介します。

 

1人でも多くの方が本記事でのアドラー心理学流の考え方で、新活面を見出すことに繋がりましたら著者しては望外の喜びです。


アドラー心理学の代表的な考え方 ~過去の意味づけを変える~


「過去の意味づけを変える」この考え方はアドラー心理学の大きな特徴の一つです。

 

アドラー心理学では、人は誰もが同じ世界に生きているのではなく、自分が主観的に「意味づけ」をした世界に住んでいると考えることです。

 

同じ経験をしたとしても、自分が与える意味次第で世界はまったく違ったものになり、その見方や生き方、行動も変わっていきます。


同じ過去の出来事を経験したとしても、同じ結果が導き出される事はありません。

 

たしかに特定の過去の出来事から、こういう性格になりやすいといった傾向があることは否めません。

 

しかし、たとえば学校や職場でいじめを経験したとして、引きこもりになるか、それがトラウマとなり引っ込み思案な性格になるのか、または何ともないかはその人によります。


そこでアドラー心理学では、同じ過去の原因が現在の性格を作り上げる事を辻褄が合わないと考えます。

 

同じ特定の過去を持つものが全員同じ未来に行くとは限らないことから、過去の出来事が現在や未来の性格を規定することはありえないとしています。


人は過去に縛られているわけではなく、自分の想定した未来で自分を規定して束縛しており、あくまでも過去の原因は現在の「解説」にはなっても「解決」にはならないと考えます。


トラウマの存在を否定するアドラー心理学では、過去の「影響」は存在しても、過去の「原因」は存在しないとしているのです。


それでは早速、下記にてアドラーの提唱する「過去の意味づけ」を変える具体的な考え方をご紹介します。


失敗や逆境を次に活かす


過去に囚われない人は失敗や逆境が訪れても、それを肯定的に受け止める考え方や姿勢を持っています。

 

どんなに最低の失敗にも成功につながる種が潜んでおり、失敗から学んで成功した経験をたくさん持っているからです。


逆に、過去に囚われやすい人は、「やっぱりダメだった」、「自分は何をやってもダメなんだ」、「自分には才能がない」と自己嫌悪に陥ってしまい、有用な振り返りができないままで失敗や逆境の経験を活かせないでいます。

失敗は失敗のまま終らせてはいけません。


過去の失敗や逆境の重圧にどうしても自分が耐えられないのなら、感情を一時的に排除してしまい、失敗と逆境は次に活かせるように分析してしまいましょう。

 

どんな人間にも、思い出したくないような大きな失敗や恥ずかしい思いをするような過去はあるものです。

 

一つの経験の中には、必ず上手くいったこと、上手くいかなかったことが存在します。


その中で、上手くいったことがあればそれを自信にして、上手くいかなかったことは何が原因であったのかを分析して、同じことを繰り返さない為に今できることを些細なことでもやりましょう。

 

こうして試行錯誤を繰り返していく中で、失敗や逆境だと思っていたことの意味づけが変わることもあれば、新しい意味づけが見つかることもあることでしょう。


反すう思考を止める


過去の嫌なこと、辛いことを思い出しては思考の負のループに陥ってしまうことを反すう思考と言います。


この反すう思考に陥ってしまうと、中々前向きな考え方を持つことや行動をすることが難しくなってしまいます。

 

また、厄介なことに過去の不幸や忘れたいような辛い出来事は、忘れようとすると余計に頭にこびりついてしまいます。


自分の感情の記録をノートなどに取り、「いつ」、「どんな時に」、「どんな状況で」、「何を」、「どのように」思い出して気分が沈むのかを把握してしまいましょう。

 

そうすることで、別のことを考えるようにしたり、目の前の家事や仕事などの作業に没頭するように何らかの対処策を自分に仕掛けることで、気をそらすことができるかもしれません。


また、そうして記録を取り、対処策を講じることを通じて、過去のこうした出来事を自分はこう捉えているが、こう考えればすごく建設的だな!という発見にもつながり、過去の意味づけを変えることも可能です。


良い面を見るようにする


誰にでも、自分がやりたくもない仕事や、望まない環境であったり病気などの災難に直面してマイナス思考に陥ります。

 

こういう時こそ、その物事の良い面に着目しましょう。


この良い面を見る方法こそが、アドラー心理学で提唱している「過去の意味づけの変更」に最も直結する方法と言えるでしょう。

 

自分自身の成長や目標への意味にプラスになる要素を、その過去の出来事、環境、状況の中で見出し、現在の自分がその物事へ与えている影響をプラスに変えてしまうということです。


ここで大切なのが、自分や自分の目標に対してプラスになる意味だけを考えるのではなく、他人や社会にとっても役に立つような意味を見出そうとすることもとても大切であり、非常に自分自身が前向きになる為にも効果的です。

 

自分がやっていること、自分がやろうとしていることで、「みんなが喜んでくれる」、「社会の役に立つ」と思えるとより一層前向きになれることでしょう。


アドラーは、すべての悩みは対人関係の中で生じるとしており、対人関係の中で人々に貢献して行くことこそ自分自身の幸福にもつながるとしています。

 

この他者貢献は、あなたが所属している学校や会社といった小さな単位の共同体ではなく、より広いこの人々が暮らす世界という共同体への貢献という考え方を持ちましょう。


もちろん、あなたが所属している学校や職場にいる人々への貢献も大切であり、蔑ろにするべきではありません。

 

しかし、小さな単位の共同体での貢献ばかりを考えていては、特定の人間に好まれるように振る舞いあなたが自分を見失い他人の人生を生きることにつながってしまう危険性がある為、注意が必要です。


また、こうした良い面は思考からだけで生じることではなく、やってから発見できることも多くあります。

 

嫌だなと思っていても、無駄だと思っていても、取り敢えずこれは自分にとってプラスになるかもしれないのだと自分を騙してやってみることもとても大切です。