アドラー心理学サロンです。
やりたいこと、興味のあることはあるが、難しそうでできそうもないと言って諦めたご経験はございませんか?
やりたいことのない人間は、本来存在しないのです。
「自分にはできない」、「もう遅い」と考えで足踏みをしたり、今は始めるタイミングでは無いなどと言い、先送りしたままにしてしまう人も多くいらっしゃいます。
本記事では、そうやって新しいことに挑戦できないでいる方の背中を押し、1人でも多くの方に前進して頂きたいという思いから、アドラー心理学の前に進める考え方をご紹介します。
アドラーの言葉に、「不完全である勇気」という言葉があります。
これは、一言でチャレンジ精神のことを表しております。
つまり、完璧にこなすことができない、未熟な自分を受け入れる勇気とも言えます。
新しいことを始めるチャンスが目の前にあるにも関わらず、色んな理由を付けては「自分にはできない」、「無理だ」などと考えで足踏みして始められない方は大勢いらっしゃいます。
本当にできない訳ではないのですが、始める前から「自分にはできない」と決めてかかることは、不完全な自分を受け入れることができない、もしくは受け入れたくないという心情があるからです。
適性や才能があるのかどうかは、実際にやってみないとわからないのです。
新しく始めることならば、できないのが当たり前なのです。
つまり、できるようになるには、この「できない自分」を受け入れることが「できる自分」になる第一歩なのです。
アドラー心理学では、「生きること」は「進化すること」であるとしています。
アドラーの言う「進化する」というのは、「上」を目指すことではなく「前」に向かって進むことを指します。
アドラー心理学では、対人関係に「競争」があると、対人関係の悩みから逃れることができない為、不幸からも逃れることができず幸福を得ることはできないとしています。
つまり、他人と比べて「上か、下か」を競うのではなく、今よりも前に進んで「現状」を変えることこそが幸福へつながる生きるという「進化」ということです。
本題とは少々ずれますが、新しいことを始めることだけでなく、これまでやってきたことをコツコツと続けることも大切な進化の一歩となります。
要は新しいことを始めるのにあたり、他人との競争での勝ち負けや、周囲の人間の評価を基準に「できる」、「できない」を決める必要はないのです。
人間には、本質的に今の自分よりも成長したいという大なり小なりの「向上心」があります。
今の自分よりも優れたいと思い、そのために努力をするのです。
ここで注意が必要なのが、「理想の自分」と比較してしまうことです。
往々にして、「理想の自分」は「今の自分」との差が大きく、何かを始めるのにあたり途中で逃げ出したくなってしまう大きな要因にもなりえます。
他人との比較だけでなく、「理想の自分」との比較にもこうした弊害は潜んでいるものです。
「理想の自分」と比較してしまう時には、「理想の自分」からの引き算ではなく、「過去の自分」からの足し算で現状を捉えてみましょう。
「〜が昨日までの自分、数年前の自分にはできなかったが、今の自分にはできる」といったように足し算して自分が積み上げたものを自分なりに見つめ直してみましょう。
こうするだけで、自分を受け入れる土台が整えやすくなります。
常に、真の競争相手である「自分」に対して、昨日まではこんなこと知らなかったけど、今日はできると進歩の実感を繰り返すのです。
その繰り返しが、数ヶ月後、数年後には大きくなって、理想の自分になっているかもしれません。
本記事をきっかけとし、少しでも多くの方が新しいことに挑戦して行けることを願います。