アドラー心理学サロンです。
メールにてご相談頂いた内容を事例として質問と回答のセットでご紹介致します。
個人情報に関しましては、ぼかしを入れますが、皆様のお悩みの解決の一助となれれば幸いです。
※個人情報の保護の観点から、回答文に失礼な表現が含まれますが、実際の言葉遣いとは異なります。
Q1. ご相談
・名前 たかこ
・年齢 29
・性別 女性
・職業 専業主婦
・今後どうありたいのか
離婚願望はあるが飼い猫がいるのと今後の金銭面での心配ため躊躇している
・ご相談内容
夫の趣味のとある歌手が気にくわなくて結婚前にCDを捨てさせました。その際は今後二度と買わないで欲しい、聞かないでほしいとは約束していませんでした。
しかし翌年に影で私にバレないようにCDの購入をしており凄く悲しくなり泣きながら話し合いをし一度私は実家に帰りました。その際、二度と買うな聞くなと約束させました。
しかし今月になってまた約束を破った事がわかり再度泣きながら「約束破られたことが悲しい」と伝えたのに旦那は「前の約束は渋々しただけで納得していない。好きなCD買ったり聞くのが何が悪いのか?俺は悪くない」と言ってきました。
約束の内容云々でなく約束を破った事に腹が立つのですが、こういううまい事言いくるめて自分の悪いところを認めない人間は今後も死ぬまでずっとそうでしょうか?
私が旦那の趣味に口出すことは確かに駄目かもしれませんが、その一人の歌手が嫌だからやめてと言っており他の歌手や趣味には口出ししていません。
あくまで他人でなので趣味には口を出さず私が我慢するしかないのでしょうか?
同じ約束を2度も破る人間と一緒に居ても辛いです。
私の考え方次第でしょうか?
心理学的アドバイスよろしくお願いします
A. 回答
アドラー心理学サロンです。
ご主人様があなたの嫌いな歌手のCDを、買わないと約束したにも関わらずなんと購入されて腹ただしいとのことですね。
些細なことであれ、複雑なことであれ、約束を破られると不愉快ですよね…
あなたがなぜそこまで、ご主人様の好きな歌手が気に入らないのかは分かりかねますが、他人が何を好きになろうとそれはその人の課題であり、あなたの課題ではありません。
家族であれ、夫婦であれ、他人は他人です。
こちらはアドラー心理学の代表的な考え方である「課題の分離」という考え方となります。
「他人なので、趣味には口を出さずにわたしが我慢すべきなのか?」とのことですが、あなたの視界に入らないようにする、あなたがいない時には聞いても良いという取り決めは難しいのですか?
我慢すべきがどうかというより、あなたが我慢できるのかどうかの問題です。
あなたがどれほど、どんな理由でその歌手を嫌っているのか、その重みがご主人様に伝わっておらず、約束自体もそこまで重みのあるものではないと認識されているのかもしれません。
飼い猫がいて、金銭的な不安があるとのことですが、どうにもあなたが我慢できない、もう信頼もできないのなら、離婚するしかありません。
不安とあなたの心の限界との折り合いですね。
世の中、離婚してもシングルマザーとしてやっていっている人は沢山いますし、我慢できないのなら、選ばずに仕事をすれば生活は問題ないでしょう。
ただ、離婚する前に、あなたの伝えようとしている意図、なぜご主人様がそのCDを約束を破ってまで購入したのか、事実関係を理解した上で、今後のことを話し合ってから決断すべきだとは思われます。
考え方次第であるのはもちろんですが、あなたがどうしたいのかですね。
今回のお話を聞く限り、離婚するほどの悪趣味でもなさそうに聞こえます。
お辛いとは思いますが、自分ともしっかりと対話してみましょう。
感情の目的自体を知り、その目的に対しての対処をしていくことで、冷静に考えられると思います。