ポジティブ心理学サロン(アドラー心理学サロン)

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【知らないの?】失恋してしまい何も手に付かない時の対処方法

アドラー心理学サロンです。


メールにてご相談頂いた内容を事例として質問と回答のセットでご紹介します。


今回のご相談は、失恋してしまってお相手ののことが気になり、自分のやるべきことに集中ができなくなってしまったとのご相談です。


失恋してしまうと、この世の終わりのように思われ、多くの人は酷く落胆してしまいます。


恋愛の世界では、失恋してしまうとこの人以上の相手はいないことになってしまい、自分は永遠に独身で1人で生きていかねばならないかのような猛烈な孤独感に襲われる方も少なくありません。


異性はいくらでもいて、誰と出会うことができて、誰が自分に合うのかなんて誰にも分かりません。


別のご縁に備える、同じ人とのご縁を大切にできるような考え方を、アドラー心理学を基にご紹介させて頂きました。


個人情報に関しましては、ぼかしを入れております。


皆様のお悩みの解決の一助となれれば幸いです。


Q1. ご相談

・10代

・男

・学生

 

・今後は課題の分離をしっかりと行え劣等感を健全に扱い自分自身のスキルアップにつなげていきたいです

 

・自分には好きな人がいてその人に告白してだめだったのですが、そこからその人の嫌な部分が見えてくるようになってしまい、(おそらく嫌いという感情を使ってその人と繋がっていたいんだと思います)その人が他の男子としゃべっているとものすごく悔しさというかその女子に対する恨みというかそのような感情をもってしまいます

 

・その女子のことは考えずに自分のことに集中したいです


A. 回答

アドラー心理学サロンです。


ご相談頂きありがとうございます。


告白して断られてしまったとのこと、お辛いですね…


失恋をした後には、考え方としては自分の好きだった人はどこかに行っていなくなってしまったとでも考えるのはいかがでしょうか?


好きな人を諦められないと悩み苦しまれる方は大勢いらっしゃいます、この考え方であればどこかに行ったと思い込むとこで諦める、諦めないの決着を自分の中で付ける必要はなくなります。


また縁があるかもしれませんし、無いかもしれません。しかし、また縁がある時には振り向いてもらえるくらい魅力的になっていられるように自分磨きに集中しておくことで、好きになってもらえる可能性もあればもっと合う人に出会えるかもしれません。


その好きな子に対して嫌悪感を抱かれているとのことですが、その子の嫌なところが目についてしまう原因としては、二つ考えられます。


耳の痛くなる、厳しいお話になるかもしれませんが。


一つ目が、振られてしまった悔しさ、悲しさから、その子の悪いところを探してそもそも、そんなに魅力的では無かったのだから、好きになることもなかったのだと自分に言い聞かせて自分の気持ちを落ち着かせようとしている可能性。


二つ目が、自分を受け入れてくれなかった悔しさや悲しさから自分には価値がないように思え、その子の悪いところを無意識に探すことで、そんな子に認められる必要無かったんだ!と自分に言い聞かせる自己防衛反応である可能性。


自分のことも、その子のことも責める必要は無く、人の魅力なんて世間一般の基準は存在しないのです。外見的な魅力であっても、ひとによって好みが違うのと同じです。


人が誰を好きになり、誰を嫌いになるのかは、その相手の課題であり、自分の課題ではなく他人の好みを変えることもできないと、アドラー心理学で言うと課題の分離で割り切りましょう。


その子から認めてもらいたかった承認欲求もあったことかと思いますが、そちらもアドラー心理学の代表的な考え方である「承認欲求の否定」で、その子から認めてもらうことだけを考えていれば、他人の人生を生きることになってしまう、自分らしく自分の人生を生きてそんな自分を好きになってもらえる相手と付き合えば良いのだと考えてしまうのが良いと思われます。


ご自身に劣等感を持たれることは、何の問題もありません。アドラーは、「人間であるということは劣等感を持つことである」という言葉を残しており、アドラー心理学では人間と劣等感は切り離せないものとして扱います。


問題は、劣等感の取り扱い方となります。

あなたが自分の自己防衛の為に、自分を受け入れてくれないその子を嫌いになろうとしているのであれば、自分の劣等感の為に他人の悪口や陰口を言って自分の身を守ろうとする単なる劣等感の安易な穴埋め行為となります。


こうした行為をアドラー心理学では「安直な優越性の追求」と呼び、健全に前進して自分を成長させようとする向上心から生じる劣等感の克服である「優越性の追求」とは明確に区別しております。


前述にてご紹介しましたアドラー心理学の「課題の分離」と「承認欲求の否定」の考え方を取り入れて、一種の割り切りをして「安直な優越性の追求」から逃れましょう。


この「安直な優越性の追求」に走ってしまうと、ずっと同じ場所に留まってしまい、自分のスキルアップをしようとしても障壁になってしまうことでしょう。

 

あなたに夢や目標がある限り、劣等感があるのは当然なのです。結果ばかり求めずに「今、この時」に出来ることを必死に努力していくことで少しでも前進できます。


前進することで、自分の立ち位置が変わることで視点が変わり、今の自分の価値観にも変容が訪れます。そうなれば今の辛さを軽減することができることでしょう。


私のアドバイスが、あなたのお悩み解決の一助となれましたら幸いです。