アドラー心理学サロンです。
メールにてご相談頂いた内容を事例として質問と回答の一式でご紹介致します。
今回のご相談は、最近増えてきている恋愛相談となります。付き合っている彼氏彼女、結婚生活の中で価値観の相違に悩まれるご夫婦は非常に多くいらっしゃいます。
そんな恋愛や結婚生活の悩みに対して、どのように考えて対処していくべきかをアドラー心理学を基にアドバイスさせて頂きました。
個人情報に関しましては、ぼかしを入れます。皆様のお悩みの解決の一助となれれば幸いです。
Q1. ご相談
はじめまして。
先週に嫌われる勇気を読み終えて今週からアドラーの心理学入門を読みはじめたxxと言います。
嫌われる勇気にも書いてありましたが個人心理学を学んでからそれを実行できるようになるまで学びはじめた年齢から何十年とかかると記述がありましたがその難しさを度々感じます。
さて、本題の彼女との関係性についてのご相談です。
私はかなり犬好きで犬や猫などほかの動物も何もかも含めて同じではないけど平等という考えを持っています。
しかしながら、彼女からは同じではないけど平等という考え方が私には感じられないという悩みがあります。
具体的なエピソードとしては
・人を見下したような発言が目立つこと。
・犬好きを自称するのに犬の散歩中に犬の糞を何度お願いしてもあれこれ理由を付けて拾ってくれないこと。(結果的には毎回自分が拾っています。)
相談と申しつつもなかなか何が言いたいのかわからない文面になってしまいましたがアドバイスよろしくお願いします。
A. 回答
アドラー心理学サロンです。
ご相談は頂きまして、ありがとうございます。
アドラー心理学の名著「嫌われる勇気」を読まれ、入門書も読み始められたとのこと、向上心が素晴らしいですね!
アドラー心理学は、全てを理解して実践できるようになれるまで、これまでの人生の半分の時間が必要だとも言われており非常に難解です。
今回のお悩みは彼女との関係性についてとのこと、どうやら価値観の違いに悩まれているようですね。
恋愛相談でほとんどのお悩みは、彼氏彼女のどちらかの価値観、考え方の違いが原因となっております。
愛情が深い、付き合っていて関係性が深いからこそ、余計に相手との違いが気になることでしょう。
このような場合には、アドラー心理学の「課題の分離」をしてみるのが良いと思います。
他人が何をどう思うのかは、その人の課題であり介入して変えることはできないという考え方です。
お付き合いされているカップルであれ、夫婦であれ、身近な他人です。この場合には彼女が何をどう捉えるのかは彼女の問題であり、本質的には介入することはできないのだとある程度の割り切りが必要になるかもしれません。
その彼女とあなたの価値観、考え方の違いを、お互いにどの程度までなら受け入れられるのかがポイントになります。
もちろん、それは良くないんじゃない?、こういう考え方はどうかな?と諭したり、話し合ってみるのは相互理解には欠かせません。
しかし、その相互理解の試みの中で、あなたが相手の考え方が変わらないこと、どうしても受け入れられないことがあっても、自分の意見を押し付けたり、相手を変えられないことに悩んではいけません。
もちろん人間ですので、自分の言っていることを理解してもらえなかったりすれば悲しくなることもあることでしょう。
ただ、今回の場合、他人である彼女の考え方を変えようとする努力をどんなことがあっても諦められないとなると、あなた自身の考え方も他人に変えられたり操作されても仕方がないと諦めることと同じことになってしまいます。
どんな恋愛のお悩みでも必要になることですが、一度価値観や捉え方のズレについて話し合われるのはいかがでしょうか?
距離が近くなればなるほど、人と人は言語的なコミュニケーションではなく、非言語的である感覚的な言わなくてもいい分かってくれているよね?、察してくれるよね?などの方法で、意思疎通を図ろうとしてしまいがちです。
感情的な不満は紙に書き出して整理することで、落ち着かせることができます。大抵の感情的な高ぶりや落ち込みは、悩みごとが目に見えず無限に存在するように思えることからのパニックが原因となっております。
紙に書き出すことで、自分の悩みごとを可視化することができ、かつどのように対策が必要で自分はどうしていきたいのかが見えてくるかもしれません。
私の回答が、お悩み解決の一助となれましたら幸いです。