アドラー心理学サロンです。
アドラーはトラウマの存在を否定する考え方の心理学で有名な人物です。
アドラー心理学は目的論に根ざしており、今のあなたのあり方は、あなたが決めたことであるという考え方をします。
要するに、フロイト心理学の原因論のように、過去の特定の経験によって今の自分があるという考え方ではなく、自分の定めた目的に沿って行動するということです。
よく誤解を受けますが、アドラーは根性論を振りかざしている訳ではなく過去の影響は存在するので、その過去からの影響をどのように克服して、これからの目的をどのように再設定していくのかに焦点を当ててもおります。
アドラーは、次のような言葉を残しております。
「ガミガミと叱られ続けた者が、暗い性格になるとは限らない。
親の考えを受け容れるか、親を反面教師にするかは、「自分の意思」で決めることである」
つまり、同じ経験をしても、同じ結果にならない。もちろん、あなたはあなた、他人は他人なので、あの人は大丈夫なんだからあなたもしっかりしなさいという訳ではありません。
しかし、原理的にはあなたがその経験にどんな意味づけをするのかはあなたの自由であり、決められている訳ではないとご認識頂きたいのです。
過去は今の自分の解説にはなっても、原因にはならないということです。
アドラーは、自分の見ている世界は、自分がどんな意味づけを世界に施しているのか次第で別世界になると考えております。
つまり、人はそれぞれのフィルターを通してでしか世界を見ることができないのです。
客観的な事実と言えども、それはあなたの主観の中での客観性から生じた事実でしかありません。
これは心理学的にも、精神医学的にも立証されており、人間の認知能力にはそもそも限界があって同じものでも全ての角度から見ることもできなければ認識することもできないのです。
大切なのは、あなたがどう生きたいのかという目的です。
今のあなたのあり方は、あなたが自分を守る為、自分をこれ以上傷付けないようにする為だけの目的を達成しようとしていませんか?
あなたが本来どのように生きたいのか、その目的を見つめ直して、その為の障害に立ち向かう為の勇気を持ちましょう。
勇気を持つために、自分と他人を比較したりはせずに、自分が前に進めているのか?昨日よりも一歩でも自分は前進できているのかな?という視点を持ちましょう。
そうして自分の成長を少しずつでも確認していくことで、自分の自己肯定感を高めることができます。
自己肯定感は、困難を克服する勇気を保つ為のエンジンのようなものです。
まずは今の自分、少しずつでも前進できている自分を認めてあげましょう。
他人から認められる必要はありません。
他人にはその人のフィルターがあり、あなたのフィルターなんて他人は理解できません。
あなたの人生は、あなたで決めていい。
他人の物差しに従う必要も義務もありません、ひたすらに自分の人生を自分の本当の目的に沿って生きていきましょう。