アドラー心理学サロンです。
相手に悪いことをしてしまったと思って、どうやって謝れば相手の気持ちを鎮めることができるのか、今まで通りに付き合っていけるのかと悩んだことがあなたにもあるのではないでしょうか?
先にお伝えしておきたいことが、相手がどう思うのかで悩んでも仕方ありませんので、自分がどうするのかで悩みましょう。
心理学者アドラーは、自身のアドラー心理学で「課題の分離」という考え方を推奨しております。
アドラーの言う「課題の分離」とは、下記のような考え方です。
「他人がどう思うのかは他人の課題であって自分の課題ではありません。
相手が自分をどう思うのかを変えようとすることは他人の課題への介入となります。他人の課題には介入せず、自分の課題にも他人を介入させてはいけません」
つまり、相手が自分をどう思っているのかは、究極的には人と人とは分かりあうこと自体が不可能なのです。
「相手は気にしているかな…」なんて言いながら、気にしているのはあなたの方です。
相手が実際にどう思っているのかはあなたがいくら一人で考えていたところで永遠に分かりません。
他人のことは変えられないと割り切れないのであれば、せめて自分がどうにかできる範囲に自分の考えを持っていきましょう。
「せっかく飲みに誘ってもらったのに、断ってしまってどう思われているんだろう…」
「でも、あの人は細かいことを気にしない性格だから大丈夫かな?」
「でもこれで2回も連続で断ってしまったから、さすがに気にしてるかも…」
こんなことを考えていたら、ネガティブ思考の堂々巡りにしかならず、非生産的で何にも進みません。
「今度会った時に、いつも予定が合わなくてごめんって伝えよう」と、自分はどうするのか「自分の行動」に思考の焦点を当ててみましょう。
そうすれば、非生産的で無意味なネガティブ思考ループから抜け出すことができます。
自分が行動してから、その後どうなるのかはまた次の段階のことであり、今考えることではありません。
そうなった時に考えましょう。
過去と他人を変えることは、前述のアドラー心理学の「課題の分離」以前に不可能なのです。
過去と他人は変えられなくても、自分と未来は「自分が今、何をするのか」でどうにでも変えることができます。
変えられないことをあれこれ考えていても、どうにもなりません。
自分ではどうにもならないことばかり考えていては、自分にできないことばかりが頭に浮かんできて無力感と絶望感しか感じられません。
どうにもならないことをだらだらと考えていても、心と身体を悪くするだけです。
相手がどうするのか、他人のあり方なんて放っておいて、自分がどうするのかにだけ注目をして、主体的に生きていきましょう。