ポジティブ心理学サロン(アドラー心理学サロン)

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他人を傷付ける人は、自分を見下している⁉️

アドラー心理学サロンです。


あなたはこれまで、いじめを受けたり、嫌がらせをされて傷付いたことはありませんか?


もしくは、あなた自身が誰かをいじめたり、嫌がらせをして人を傷付けてしまったことはありませんでしたか?


人は誰しも、本意が不本意かを問わず、必ず他人に傷付けられて、自分も他人を傷付けてしまうことがあります。


タイトルに驚かれた人が多いと思います。

しかし、内容は事実であり、人を意図的に傷付けてしまう人は本心ではいじめや嫌がらせを楽しんでいることはなく、自分という存在を自ら陥れて自分の存在を周りにアピールしているだけなのです。


本記事では、タイトルに書いた「他人を傷付ける人は、自分を見下している」とは一体どういうことなのかについて、アドラー心理学と一般的な心理学の見解から解説させて頂き、自己肯定感を高めて健全に生きて自分の人生を幸せなものにする考え方をご紹介させて頂きます。

 

人を傷付けて、一番傷付くのはあなた自身です


なぜ、人は人を傷付けてしまうのか?


それは、人を傷付ける人が、自分自身を最低な人間であると見下しているからに他なりません。


本当の意味で自分を大切にする人は、他人をいじめて傷付けたり、他人に嫌がらせをして相手を嫌な気持ちにさせたりすることはありません。


「私はこういう人間である」というセルフイメージを、人は誰でも持っており、自分に対するセルフイメージに基づいて人は自らの振る舞いを決めます。


つまり、他人にわざと傷付けようとする人は、自分で自分を惨めで哀れな存在だと自覚しているのです。


「自分は価値のある存在である」と、人間は思い込みたいのです。


人間には、自分の存在を認識して自分の自我を保とうとする性質があります。人間が生きていく為に必要な防衛本能から来る性質です。


心理学者であるアドラーは、下記のような言葉を残しております。


「人は正しいことをして注目されないと、時に"負の注目"を集めようとする。人生をみじめにするような努力はやめるべきだ」


アドラーの残した上記の言葉は、非行に走る子供で例えると非常に分かりやすい考え方を表しています。


子供は健全に勉強やスポーツで努力しても、何も注目してもらえない時に、不健全な努力をすることで親や学校の先生から注目を得ようとします。


アドラーの言及する不健全な努力とは、授業の進行を妨害したり、暴力を同級生に振るったりして「悪い子」として"負の注目"を集めようとすることです。


大人になると、知能が発達しているのでもう少し巧妙な手口で"負の注目"を集めようとします。


つまり、ここでご認識頂きたいのが成長をしても他人の悪口や陰口を言ったり、いじめや嫌がらせをする人は、上記のアドラーの言葉にある"負の注目"を集めようとしているということです。


子供が親や先生から負の注目を集めようとするのと同じように、自分の存在を確認する為に非行をする人間は、どんな場所にも姿形は違えど存在するのです。


育った家庭環境や本人のプライドの高さなどの要因で個人差はありますが、セルフイメージが低い人は必ず存在します。


セルフイメージが低くて自分を見下している人は、惨めな自分を自我としており、自分の存在を肯定しようとします。


こうして、負の連鎖として、惨めな自分をさらに惨めにするような行動を重ねてしまうのです。


自分の存在を肯定して自分を守る為の防衛本能によって皮肉にもセルフイメージの低い人は、他人を傷付けます。


そして、他人を傷付ければ傷付けるほどに、自分で自分を最低な人間にしてしまうのです。


最早、人を傷付ける行為は、心のリストカットとも言えます。


自分を見下しているから卑劣なことも最低なこともできてしまい、「最低な自分」という自我を保たないと自分を見失ってしまう恐怖に耐えられないから、自分で最低なことをしていると自覚して、それでも最低なことを止められないのです。


どうすれば、心のリストカットを止められるのか


少しずつでも良いので、自分のセルフイメージを上げていくことです。


最低な自分を抜け出して、最高の自分になろうとする決心をしましょう。


使う言葉は、ポジティブな方にも、ネガティブな方にも自分を変えてしまいます。


言葉には言霊があるとされていますが、自分の使う言葉によって自分の思考が変わることは心理学的にも解明されています。


人は自分の言動と、行動を一致させようとする「認知的不協和」という性質を持っていると心理学ではしています。


ネガティブな言葉を使って、他人の陰口や悪口を言うのではなく、他人を褒めるような言葉を嘘でもいいので使うようにしてみましょう。


攻撃的な行動が、面白いぐらいに友好的で優しいものに変わっていきます。


言葉を変えること意外にも、手っ取り早いのが人助けをしたり、他人に親切にすることです。


自分の振る舞いをポジティブな行動に変えることで、ポジティブな言葉を使うことによる認知的不協和の効果を高めることができ、「最高な自分」というセルフイメージを得ることにつながります。


積極的に他人を喜ばせれば、最高の自分が出来上がるのです。


もし今いる環境で、簡単に自分の振る舞いを変えられないのであれば、環境を変えて一から新しい人生を始めてみましょう。


他人を傷付ける為に、陰口と悪口ばかり言っては、いじめと嫌がらせを通して仲良くなった仲間なんて必要ありません。


むしろ、そんな仲間は自分も含めてみんなを不幸にする害悪でしかありません。


下らない仲間とは、早急に縁を切って健全な仲間と、最高の自分に出会い、幸せになることに専念しましょう。