アドラー心理学サロン

実用的なアドラー心理学をご紹介しております。TwitterやFacebook、Instagramでも発信しておりますので、是非ご覧下さい。

引きこもりの息子が、事件を起こすかも…

アドラー心理学サロンです。

 

メールにてご相談頂いた内容を事例として質問と回答のセットでご紹介致します。


個人情報に関しましては、一部にぼかしを入れております。


今回のご相談は、不登校になった子供に発達障害が見つかり、子供のことを考えてストレスで心身の健康を損なってしまうがどうすればいいのかとのお悩みです。


アドラー心理学の観点をベースとして、不登校になった子供との接し方や、自分の心身を崩してしまうことに対する対策について解説させて頂きました。


あなたの悩みの解決にも、本記事が少しでも役立つことができましたら幸いです。


Q1. ご相談

いつもブログ、twitterを拝読し、大変助けになっています。

 

こちらのブログとtwitterのおかげで、苦痛に感じていた人間関係を断捨離できたり、過去の嫌な記憶をあまり気にせずに過ごせるようになり、こちらのブログに出会えて本当に良かったと思っています。

 

ありがとうございます。  


過去記事も沢山読んだのですが、どうしても抜け出せないつらさが現在あり、下記の相談をさせていただきたく存じます。


・年齢(年代でも可)

40代

・性別

女性

・職業

会社員


【今後どうありたいのか】

不安感に悩まされることなく日常生活を送りたい


【相談内容】

中学生の子供が数カ月前からほとんど学校に行けていません。


原因は、知的な遅れの無い発達の凸凹により、人とのコミュニケーションがうまくいかず、学校でパニックを起こすことがあり、そのときの様子をしつこくからかわれたり、本人が嫌がるあだ名で呼ばれて絡まれるなど、いじめに近い行為があり、恐怖心から登校できなくなってしまいました。


数カ月そういう状態が続いていたのですが、本人は親や先生に隠していて、発覚したときには不安感がピークになっていて、泣いて震えて登校を嫌がるようになってしまっていました。

 

そこで初めて、学校にはいじめへの対応をお願いするとともに、もしや発達の凸凹では?と私が気づき、医療機関に受診したのが数ヶ月前のことです。

 

検査の結果、発達の凸凹があることが判明しました。


その後、医療機関には定期受診して不安を軽減するためのアドバイスをもらい、学校でも、からかい行為をした子達にはきちんと注意してもらったり、教室に入るのがつらければ保健室や別室への登校や、遅刻、早退をしても全然構わない、また、比較的子供の性質を理解してくれている子を同じクラスにするなど、できる限りの配慮をしてもらっていますが、子供の表面的な不安症状は一時期に比べ軽減していっているものの、ほとんど登校しない状態が続いています。

 

もしかしたら表に出していないだけで、内心には不安感が強くあるのかもしれません。


本人いわく、今のクラスでいじめが起きていないことや、味方になってくれる先生やクラスメイトがいることもわかっているし、学校には行ったほうが良いのは頭ではわかっているのだけど、登校しようとすると不安感が出てきてしんどくて休んでしまう、とのことです。


本人と家族との関係は良好で、家にいるときは元気にしているように見えます。

 

今現在は、家が本人にとって安心できる退避場所のように思います。


医師などのアドバイスでは、絶対に本人を責めたり焦らせてはいけない、もう小さい子供ではなく中学生なのだから、自分で考えてこうしようと決めるのを(例えば、今日は欠席するとか、行けそうなら登校するとか)先回りして勝手に決めないようにとのことで、いろいろ言いたくなるのをぐっとこらえて、本人が今日は休む、という気持ちを受け止めるようにしています。


しかし、十代の貴重な時間を自宅でダラダラ過ごさせることに親としてはものすごく焦りと不安を感じます。

 

休んで家にいる間、自分で勉強するわけでもなく、文字通りダラダラしています。

 

私は働いているため、昼間の子供の行動はコントロールできませんし、コントロールしようとするのも無駄なことかと思います。

 

子供の学校は中高一貫の私立の進学校で、授業はスピードが速くハイレベルです。

 

休めば休むだけ勉強についていけなくなり、本人がしんどく、つらい状況になるのでは、という恐怖を私が感じます。(本人が内心、そういう恐怖を抱いているのかどうかは、正直わかりません)


レベルが標準的な地元の公立中学校は、今の学校に登校できないからといって、そちらに転校するのは考えられません。

 

小学校時代からクラスメイトにからかわれるなど嫌な思いをしており、そのクラスメイト達が行く中学校には絶対行きたくないと本人が主張し、本人が気に入った私立を受験しました。


子供はスポーツや芸術は不得手で、勉強が唯一得意で、ずっと前からなりたい職業があり、そのためにはどういう勉強やどういう大学への進学が必要なのか、本人は理解しています。


このまま不登校が続けば、せっかく行きたい大学への合格率が高い付属の高校への内部進学要件を満たせなくなってしまう、という可能性があります。

 

これは私の妄想ではなく、実際に学校に確認しました。


別の高校や通信制の高校への進学の道が閉ざされるわけではありませんが、環境の変化が苦手なタイプの発達の偏りなのに、見知らぬ高校に行かざるを得なくなるのは可哀想だし、本人もさぞプライドが傷つくだろう、できる限りそれは避けさせてあげたい、と思ってしまいます。

 

私が過保護なのかもしれませんが、親が子供をこのように思い、心配するのはごく自然なことだと思います。

 

また、ひきこもりの人が引き起こした事件を見ると、自分の子供がこのようになってしまったら…と想像して怖くなってしまいます。


過去のこちらの記事で、子供の不登校に悩んでいる場合は、というのを拝読し、確かにその通り、中学生の時に不登校でも先々大学に行く道はあるだろう…というのは頭ではわかっています。

 

内部進学がベストだと思っているのは私や夫で、本人はそんなに気にしない可能性もあります。(ただし現時点では本人は付属の高校に行きたいと言っています)


他にも過去記事で、頭の中にある不安はほとんど起こらないとか、未来のことをあれこれ考えるよりも今、自分のことに集中しようというのや、人は存在していること自体に価値があるのだから、子供が学校に行っているか行っていないかで価値が変わるわけではないというのも、まったくその通りだと思います。

 

上記のひきこもり云々も、おそらく私の妄想に過ぎないのでしょう。


ですが、理屈でどんなに、そんなに焦っても仕方ない、親子といえど一番近い他人なのだから私の心配にもとづいて子供を無理やり動かそうとするべきではない、とわかっていても、毎日わいてくる不安をおさえることができず、そのために肉体的な体調もとても悪く、これがいつまで続くのかと思うと、とてもつらく苦しいです。

 

発達の凸凹は「治る」ということはなく、成長するにつれて多少目立たなくなる可能性があるだけで、大人になっても親が陰でサポートしている例を数多く聞きます。

 

そのことも、キリが無いというしんどさを感じる原因です。


不安をまぎらわすために、内部進学できなかった場合に備えて通信制高校の情報を集めたり、子供と似たような発達の偏りがある人が社会人になって生活しているという体験談を読んでみたり、こういう時は親も息抜きが必要というアドバイスに従って自分の趣味での外出もしたりしていますが、一瞬気がまぎれるだけで、あまり助けになっていません。


子供がかかっている医師やソーシャルスキルのトレーナーにも親としての不安を伝えてアドバイスをもらうようにしていますが、どちらかというと子供への接し方のアドバイスが主で、私の不安やつらさを軽減してくれるものではありません。


子供をどうにかしたいというよりは、私自身の中で湧き出てくる不安感をどうにかしたい、というのが一番の課題です。

 

こちらのブログやtwitterを常日頃から拝読し、「課題の分離」を必死に意識していますが、どうしても自分の子供のことを「分離」することができず、子供のことを心配して不安になるのを自分でとめられません。


元来の私は、悩んでも仕方ないことで悩むのは好きではなく、困りごとがあった時には、小さい困りごとに分割して、一つずつ解決していくことでおおもとの困りごとを解消する、という合理的な考えの持ち主です。

 

しかし今の状況だけはこのやり方が役に立たず、心が消耗してしまっています。

 

【問題だと思う点】

先のことはわからないのに、あれこれ想像して不安になって、そのために心身の不調をきたしてしまっている点

---------------------


どうか、考え方のアドバイスを頂けますようお願いいたします。


A1. 回答

親としての課題とあり、いくら身近な他人で幼くはないといっても不安は拭えないお気持ちは良く分かります。


ただ、そもそも論ではありますが、学校はそこまで重要なものなのでしょうか?


過去の私の不登校に関する記事をお読み頂けたとのことですので、ご理解されているとは思いますが本人次第でどうにでもなりますし、案外大した問題でもありません。


むしろ、お子さんに学校に行く代わりに塾などに行かせるようにしたり、家で何か別のことをやれるように環境を整えてあげてはいかがでしょうか?


パソコンでプログラミングをしたり、ネットで出来る活動も沢山ありますし、インターネットを通じて学校では学べない知識や技術を習得することだってできます。


本人は大学進学を希望していて、付属の高校への進学をしたがっているとのことですが、別の公立学校に転校するのは難しいのですか?


確か、相談に乗ってもらえたはずです。


行けないのなら、高校から仮にこのまま学校に行かないでいても内部進学しても、同じように行けなくてなる可能性が高いように思えます。


転校させても、問題無く登校できるのかどうかは別の話として、むしろ環境を変えてみるつもりで他の私立でも公立でも転校させてみるのは一案だとは思います。


大変失礼なお話になると思われますので恐縮ですが、お子さんが不登校になって一番心配されているのは本心ではあなた自身のプライドではありませんか?


親としての自分を否定したくない気持ちなどが、不登校の問題には関わっていることがあります。


世間的に子供が不登校になっているとなると、自分がどう思われているのか、学校の教師からも駄目な親だと思われているのではないかと、そうした心配の方がストレス要因になっている可能性もありえます。


本当のところは、あなた自身にしか分かりませんが、自覚できていないパターンもあります。


もし、そうだとしたら、あなたがアドラー心理学の課題の分離をするのは自分とお子さんの課題の分離というよりも、世間の他人との課題の分離となります。


世間が自分をどう思うのかは他人の課題であって自分の課題ではない、自分は自分のできることをやって子供を育てようと考えることができれば、ストレスがかなり軽減できると思われます。


本人が学校に行けなくなった理由をしっかりと聞き出して、原因をあなたにできる範囲で取り除いてあげたり、克服できるように支援してあげて、あとは本人次第だと割り切ってしまった方が良いと思われます。


「一般的には10代の子供は~だから」なんて当てはめずに、自分の子供は自分の子供、他の誰にも変えられない我が子を認めて、最大限本人がやりたいことをやれるように支援してあげるスタンスを取れれば、どんなやり方でも良いと思いますし、それが正解になると思います。


発達障害は病気でもなんでもなく、個性の一つです。


世の中には非常に多くの身体的、精神的な障害を持つ人々が社会で活躍されています。


特に現代社会では障害を持つ人々への支援が活発になっており、今後も更に障害があっても生きやすい世の中になると考えられます。


重く考えずに、今を大切にしましょう。


何もしないでダラダラ過ごしている時間に、人間は多くの思考を重ねて発達していきます。


勉強でなくても何でも良いので、何かに取り組めるようにスマホやパソコンを用意してあげたり、何らかのフリースクールや習い事をやらせてあげたり、色んな方法があります。


どうしても不安ならばいっそのこと、最悪の場合を想定してみて紙に書き出してみましょう。


「こうなったら~する」と、心の準備をしておくことで、気持ちを楽にすることができます。


私の過去の記事に感情を整理する方法が沢山載っておりますので、是非ご参照下さい。