ポジティブ心理学サロン(アドラー心理学サロン)

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【知らないと大損】親の支配から逃れる方法

アドラー心理学サロンです。


メールにてご相談頂いた内容を、お悩み事例として質問と回答のセットでご紹介致します。


個人情報に関しましては、一部にぼかしを入れて細心の注意を払っています。


今回のご相談は、機嫌が悪いお父様に暴言を吐かれてしまい、精神的に滅入っているが、このまま父親の言いなりでいいのか、どうするべきなのか分からないとのお悩みです。


アドラー心理学をベースに、今後の父親との関係の保ち方と自分の人生をどう考えていくべきなのかをご提案させて頂きました。


あなたの悩みの解決にも、本記事が少しでも役立てましたら幸甚です。


Q1. ご相談

・年齢

30代前半

・性別

男性

・職業

サラリーマン

・今後どうありたいのか

実父との仲の改善と今後の人生への考えを定める

 

・相談内容

離婚をして、実家に戻って7ヶ月の者です。

以前から父との仲で問題がありまして、私の離婚を機により溝が深まったと思います。

私の家族は、両親と姉(既婚にて県外)そして私がいます。

 

昔から、「父の意見が絶対」的な家庭環境で育ち、父の機嫌が悪いと以前許されていたことでも暴言を吐かれたりしてきました。

 

姉は大学から県外へ行き、そのまま結婚。私は、長男のため、家を継がなければと思い、県内に留まりました。

 

私の結婚後、両親が密にコミュニケーションを図りたがり、それが元妻にも嫌になりギクシャクし始めたのも離婚の原因の一つです。

 

父は昔から機嫌が悪いと暴言や物へ当たり散らします。

 

今回の私の離婚に関しても、機嫌が良い時は「もっと思った通りにやっていいんだ」と言い

機嫌が悪いと「お前は気が利かない。育て方を間違えた」とも言われます。

 

父の課題と自分の課題は切り離すべきと思ってはいますが、難しいのが現状です。

 

家を出る事を考えていますが「養育費を払いながらアパートなんて金の無駄だ」や、「実家の荷物を全部無くしてから出て行け」と言われる言葉は簡単に想像できます。

 

このまま、父の言いなりなのか。

他に方法はないか。

 

離婚のストレスと父のストレスで、私のノイローゼの診断も悪化している現状です。

乱文で失礼かと思いますが、助言を頂けると助かります。

 

・問題だと思う点

親子の関係性


A1. 回答

結論から申し上げますと、家から出た方が良いと思います。


私にご相談されている理由は、背中を押して欲しいということではありませんか?


切り捨てるような言い方になってしまい大変恐れ入りますが、ご自分で決められないのなら思い切ったことはするべきではありません。


どんな物事でも共通ですが、他人がどう思うのか、他人が何を言ってくるのか、そんなことは気にかけてはいけませんし、判断材料にしてもいけません。

 

自分の意思で決められていないと、何かトラブルが発生した時に自分以外の外部に原因を求めてしまい、対応できなくなってしまいます。


そもそも、他人の意見にそこまでの信ぴょう性を求めること自体が間違いなのです。


「人の意見には耳を貸すな!」、「何を言われても関係無い!」という世間にありふれた言葉は極端なものが多いのですが、事実です。


単純な話ではありますが、人は自分の知っていることしか知りませんし、ベースとなる知能も人それぞれ違います。


お父様とあなたは全く別の人間ですし、生きた時代もこれまで経験してきたこと、得てきた知識も共通したものは何一つありません。


同じことを学んでも、理解の深度や同じ知識への感じ方も違います。


家族であっても、どんな関係性の人であってもそれは同じで、他人の意見は参考程度にしかするべきではないのです。


あなたにはあなたの人生があり、自分で自分なりの生き方を見つける必要があります。


アドラー心理学の「課題の分離」で考えると、他人が自分をどう思うのかは相手の課題であり自分の課題ではないのです。


お互いの課題がごっちゃになると、お互いにお互いの責任を取れないのに相手の課題に介入していらぬ争いを呼ぶことにもなりかねません。


たとえ自分で踏ん切りがつかなくても、取り敢えず家から出た方があなたの精神的な自立の為には良いかもしれません。


ストレスでノイローゼが悪化しまっているとのことですので、ご自分が気楽になれる手段を先ずは取っておくことが大切かと。


冷静にあなたが今後どう関係を持っていきたいのかをお父様と会話できるのであれば、しっかり言葉にして伝えてみましょう。


難しければ避けた方が良いとは思いますが、以外と深刻な話ほど言葉にしていないことは多いものです。


どんなに近しい間柄であっても、感性が近くても、言葉にしないと忖度だけでは伝わらないこともあります。