アドラー心理学サロンです。
メールにてご相談頂いた内容を、お悩み事例として質問と回答のセットでご紹介致します。
個人情報に関しましては、一部にぼかしを入れて細心の注意を払っています。
今回のご相談は、職場で自分にばかり責任を押し付けてくる嫌がらせを受けていて、どう気持ちを切り替えるべきなのか分からないとのお悩みです。
アドラー心理学のベースに、職場での責任を押し付けてくる嫌がらせに直面した時に、どう考えれば良いのかご提案させて頂きました。
あなたの悩みの解決にも、本記事が少しでも役立てましたら幸甚です。
Q1. ご相談
いつもTwitterで拝見しております。
今回職場での人間関係…パワハラに近いようですが巧みな逃げ道を確保した職場の嫌がらせについてです。
下記よりご相談させていただきます。
・年齢(年代でも可)
40代
・性別
女性
・職業
クリエイター職
・今後どうありたいのか
あまりにも精神面で辛い思いをするようであれば、最後は法的手段を考えています。
・ご相談内容
あまり知られていませんが「カバートアグレッション」という新手の嫌がらせをする人間をご存知でしょうか。
いくつか別サイトにて特徴がアップされております。
私の同僚、先輩、営業の3人が全てこれらに当てはまります。
当初はとても親切で良い方ばかりだと思っていたのですが…。
1:先輩(女性)
先輩だけあって色々教えていただきましたが、内容に嘘が多く結果こちらがミスをする事になりました。
間違いを教えられた事に怒りを感じているのではなく、他人事のようにふるまったり、人にミスした話を言いふらしてる事があとから判明しました。
それ以来全く信用してません。
2:同僚(女性)
こちらも最初は親切にアドバイスをくれたりしていましたが、最終的にそのアドバイス通りにすると時間がかかる、何度もやり直しをする事に。
また田舎在住のせいか考えや視野が狭く、リサーチ内容が適当です。
あまりにもひどいため「そんな内容聞いた事がない」旨伝えると営業や先輩に告げ口をします。
もちろん前置きは「私は田舎者だし…」と自分の逃げ道を確保してから「せっかくアドバイスしたのに…」と私を悪者に仕立てます。
3:営業(男性)
こちらは「2:同僚(女性)」がお気に入りです。
彼女の自分の逃げ道確保した上での報告を全て真に受けています。
一度、同僚と同じ内容の書類を提出した際、私のはNGになりました。
同僚と同じ内容で私のがNGになる理由を聞いたところ、ゴニョゴニョごまかすだけでした。
その後慌てて「人で選んでるんじゃないよ!」と。
文面ではうまく書けないのがもどかしいのですが、「カバートアグレッション」の特徴全てが当てはまります。
他サイトでも書かれていますが、用意周到、自分の逃げ道はしっかり確保しています。
「そんなつもりはなかった」「~だといいかと思って」等
通常のパワハラでしたら暴言、暴力など具体的な例が見えるのですがこの手のタイプは証拠を残さず最後は「そんなつもりはない」で逃げ切る方法を取っています。
一つ間違うと、こちらが悪者になるように仕向けてきます。
・問題だと思う点
こちらも対策として
極力必要な事以外の会話はしない、は実戦しています。
しかし仕事上、どうしても共同しないと出来ない事があります。
相手の意見を聞かないというわけにもいかず、かといって鵜呑みにするとこちらがバカを見る。
適当に聞く振りをしてスルーしても、必ず次の会議や報告で自分の発言した箇所が活かされてない事をつついてきます。
このような悪質なタイプの職場の人間に対し、どのような感情を持てばいいのかわかりません。
なぜなら表向きは「とてもいい人」をよそおっているのですから…。
個人的に最後は法的手段も考えていますが、証拠がつかみにくく告訴するには条件が揃いにくいと感じております。
何か気持ちを切り替えられる方法がありましたらアドバイスいただけますと幸いです。
A1. 回答
嫌がらせの意図が無い可能性も考えられます。
そもそも、あなたの職場が排他的でいて保守的な人間が多いだけである可能性も考えられます。
特に年配の人が多くて、既得権益を守ろうとしていたり、定年まで荒波を立てずに静かに過ごしたい人などが多いとそうした状況になりやすいですね。
社風の問題となりますと、あなたがどうこうできる問題ではありません。
あなたの中での「仕事とはこうあるべきだ」、「こういう時には~するべきだ」という思いをいくら訴えても、変わるから変わらないかは上司などの責任者の課題となります。
他人がどう思い、何をするのかを最終的に決められるのは本人次第であり、あなたが変えられる問題では本質的にはありません。
アドラー心理学の課題の分離で考えると、他人の課題であって自分の課題では無いということです。
あなたにできる対策としましては、あなた自身も自分が悪者にならないように取り計らって、自分の責任をできるだけ回避するようにするしかありません。
多くの会社では、優秀な人というのは定義としまして、「使い勝手の良い人」のことを表します。
能力や人格がどうであるのかではなく、既存の会社組織のシステムの中で、上手く協調してトラブルを起こさずに業務を回すことさえできれば良いと考えている会社が殆どです。
もちろん、経営者や上司がどう考えているのか次第ですが、表向きは大言壮語な会社としての更なる成長や躍進を語っておりますが、それは詭弁であり、組織として怠慢を許さない姿勢を表して、体裁を保たないといけないだけなのです。
実情として怠慢で、責任逃れない仕事ばかりやっていても会社としてそれで良いとしている場合、もしくは上司が良しとしているのなら仕方ありません。
「人が足りない」、「人件費をかけられない」など、何らかの事情から仕方なく会社として問題を放置しているだけならば、そういうものだと割り切るしかありません。
対策としましては、社風を変えるレベルの大ごとになってしまいがちですので、あなたも自分が責任を取らなくていいように取り計らいながら仕事をするのか、それをあなたが許せないのなら転職するようにされた方が良いと良いと思います。
何はともあれ、まずは上司に相談してからですね。