アドラー心理学サロンです。
メールにてご相談頂いた内容を、お悩み事例として質問と回答のセットでご紹介致します。
個人情報に関しましては、一部にぼかしを入れて細心の注意を払っています。
今回のご相談は、誰かと接する時に汗が止まらなくなっており、どうすれば汗を止めることができるのか知りたいとのお悩みです。
アドラー心理学の観点から、人と接する際に汗が止まらなくなってしまう原因を見つけて、人の目を気にしなくなる方法について解説させて頂きました。
あなたの悩みの解決にも、本記事が少しでも役立てましたら幸甚です。
Q1. ご相談
30代半ばの女性です。
私は下記のような場面になると顔や体から滝のようにが吹き出てきてまるで更年期のホットフラッシュの状態になりその場にいるのが恥ずかしくなります。
・話し相手に心を見透かされていると感じた時
・人前で褒められた時
・誰かと一対一になった時
・汗をかいてはいけないと意識した時
本当は注目されたいし、承認欲求も強いタイプだと思うのですが、油断していると急に汗をかいてしまうのでなるべく目立たないようにしている自分がいます。社会人になってから始まりました。
お店の店員と何気ない会話をしているのを夫に見られているだけで汗が止まらなくなる時もあります。
夫も気づいているかとは思いますが、恥ずかしくて自分から言えません。
どんなことが目的であえて汗を掻くことを自分で選んでるのか、いまいちわかりません、、
最近、さらにこの症状が強くなっているので克服の仕方がわからず悩んでいます。
A1. 回答
人前で自分の本性を知られて恥をかきたくないと過剰に心配し過ぎてしまい、汗が止まらなくなってしまうのではないでしょうか。
簡単に言うと本性がどうとか、そんな複雑なことではなく「恥をかくことへの恐怖心」を和らげようとして汗をかいているのだと思います。
ただ体質の問題もありますので、念の為に医療機関を受診して検査を受けることをお勧めします。
承認欲求が強いことから、人の目を気にし過ぎてしまっているのかもしれませんね。
人は人に興味なんてありませんし、意外な一面を見てから自分への印象が変わることはあっても他人のあり方なんて気にかけていません。
日本社会は村社会の気質が根強く残っており、常に自分がみんなの中でどんな存在なのか、他人から見てどんな人だと思われているのかを気にしないといけない風潮があります。
自意識の強い人ですと、特に村八分された経験があったり、常に自分ばかりが監視されているような錯覚を抱きがちです。
ただ、あなたは他人がした日常での些細な行動を逐一覚えておりますか?
それを知ったところで、余程のことでない限りその人への態度が急変するようなことは無いのではないでしょうか?
周りの人達も同じようにあなたを見ています。
日本社会ではある程度は体裁を保つ必要がありますが、日本人も他人に監視されるのも、するのも本心では鬱陶しいと感じているのです。
つまり、口では噂話をしていても、単なる一瞬のネタでしかないので、速攻で忘れていることが非常に多いのです。
覚えていたとしても、鮮明ではない状態です。
そんな一瞬の恥を気にして、心を乱されるのはあまりにももったいないことです。
本心を見透かせることができる超能力者なんて存在しませんし、かなり熟練した心理学者や精神科医でも、完璧に心内を知ることはできません。
自尊心を下げる必要はありませんが、自分はそんなに注目に値するような人間ではないと考えておく方が良いと思います。
どんな有名人に会っても、そのネタがずっと続くことはありませんし、その時は盛り上がっても、その後はピンポイントで思い出した時に話題になる程度です。
あなたは有名な俳優に街中で会えて、サインをもらえたとして、そのことをずっと考えていますか?また、ずっと話題に上げ続けますか?
ピンポイントな一瞬を気にかけて人生を生きるのはとても息苦しくなってしまいます。