アドラー心理学サロンです。
メールにてご相談頂いた内容を、お悩み事例として質問と回答のセットでご紹介致します。
個人情報に関しましては、一部にぼかしを入れて細心の注意を払っています。
今回のご相談は、男に騙されて身体を許してしまった過去に執着してしまい、前向きになれないとのお悩みです。
アドラー心理学の観点から、思い出したくない過去を克服して、前向きに生きる考え方をご提案させて頂きました。
あなたの悩みの解決にも、本記事が少しでも役立てましたら幸甚です。
Q1. ご相談
悩みを聞いていただきたくメールしました。
よろしくお願い致します。
・年齢(年代でも可)
18歳
・性別
女性
・職業
高校生
・今後どうありたいのか
他人を気にしない生活
・ご相談内容
Twitterからブログへとんできたものです。
アドラー心理学で過去より未来を見よう、というような内容がありますが、どう頑張っても過去に執着してしまいます。どう考えたら過去に執着しなくて済むのでしょうか。
汚い話ですが聞いていただけると恐縮です。
私は過去に大好きな人がいて、その人からも好意を伝えられていましたが、付き合ってはいませんでした。
ある日相手から行為を求められました。
当時、両思いだしこういうのが普通だ、と言われ続けた私は、「本当にそうなのかも」とあっさり信じ、体を許してしまいました。
その後、その相手が実は彼女がいて、彼女が相手をしてくれないからお前に手を出した。と言われました。
体を許した私は自業自得だと思いました。ですが、その後に相手にそのことを言いふらされて、学校でとてもひどい目で見られています。
この状況を変えたいです。他人を変えることは出来ないと分かっていますが、自分を変えるにも、どう変わればいいのか分からないのです。
・問題だと思う点
・自分が過去に責任を取れないようなことをしてしまったことから、他人に何を言われても何も言えないということ
・どう変わればいいのか分からないということ
A1. 回答
好きな男性に騙されて、身体を許してしまったことへの後悔や屈辱があり、過去に執着されてしまっているとのことですね。
過去の出来事を消すことはどうしてもできませんが、自分がなぜその過去の出来事に執着してしまっているのかをはっきりとさせないといけません。
モヤモヤとした記憶は、実は記憶に強く定着してしまい、思い出すのも嫌でも時折、ありありと繰り返し思い出されて反芻思考になってしまうものです。
嫌なことや辛いことを繰り返し思い出してしまうことを反芻思考と呼びますが、反芻思考を止めるにはその物事と向き合ってしまいましょう。
おすすめとしましては、紙にその物事について嫌だったことも、悲しかったことも何もかも書き出してしまうことです。
単純な方法ではありますが、多くの心療内科や精神科でも活用されている「エクスプレッシブ・ライティング」という正式名称が付いているれっきしとした治療方法です。
どんな過去も、区切りを付けることができれば忘れられます。
身体を安易に許してしまった自分を責めているのか、まだその男性が好きで執着しているのか、その原因から突き止めていき、これから先は自分はどうしていきたいのか?を考えましょう。
今後同じような過ちを犯さないようにしたり、男性に騙された経験を糧に、男性を見る目が養われてもいるはずです。
今後の良い出会いに、過去の経験を踏み台にして幸せになってやる!くらいの気持ちが湧いてきたら成功です。
どんな過去も、過去に置いてくることができますし、丁度今日、あなたが外出して通り過ぎた物と同じように素通りすることだって覚えておくことだってできるのです。
ただ、それらはあなたが望まないのにあなたと一緒について来てはいません。
どんなに最低な失敗にも、何一つ今後の役に立だない程に価値の無い失敗は存在しません。