アドラー心理学サロンです。
メールにてご相談頂いた内容を、お悩み事例として質問と回答のセットでご紹介致します。
個人情報に関しましては、一部にぼかしを入れて細心の注意を払っています。
今回のご相談は仲の良かった友達が豹変してしまい、関係が破綻して憎しみが込み上げてきたとのお悩みです。
アドラー心理学の観点から、仲の良い友達との付き合い方と、大切な人がおかしくなってきた時の対処法をご提案させて頂きました。
あなたの悩みの解決にも、本記事が少しでも役立てましたら幸甚です。
Q1. ご相談
いつもTwitter、ブログなどの言葉に励まされています。ありがとうございます。
友人関係について、ご相談したくメール致しました。
学生時代から、10年以上の付き合いの友人のことです。
彼女は、学生時代は気が強いところがあっても可愛げもあり、たまに高慢な言い方をされることがあっても、そんなに気になりませんでした。
しかし、社会人になってきて、メールしても返事がない、など、連絡がとれない時期を経て、徐々に変わっていきました。
「私気が強いから」「短気で喧嘩っ早くて、会社でも泣いたり怒ったりしてる」「私高慢だから」「何があっても自分が悪いなんて絶対思わない」など、「え?」と思うようなことを言われるようになりました。
当時付き合ってる彼氏と喧嘩ばかりで、別れたいと言うと彼氏が消えると言うから警察に行った、とか、路上で喧嘩になって交番に駆け込んだ、とか、やたら警察という言葉も聞くようになりました。
でもその彼氏と付き合ってるうちはまだ自分に自信を失ってる感じもあったのですが、その彼氏と別れ、新しい彼氏ができて、結婚してからは、やたら周囲との人間関係を絶って旦那と2人の世界にこもり、たまに会うと高慢な物言いをするようになりました。
「私があんたをかまってやってる」とか言われ、いやそれはないだろうと交流を絶っていたら、向こうから、今漫画の編集の仕事をしてて、有名な漫画家にあなたの話をしたら面白いと言われたから紹介したいという連絡が来ました。
紹介する日程は1カ月後だったので、いろいろ準備してたのですが、結局漫画家さんの都合でドタキャンされました。
その人の漫画を全部読んだり準備してたので、急に会えなくなって残念に思い、編集部に漫画家さんへの漫画の感想を書いたファンレターを出したら、友人にファンレターがバレて、ファンレターの文章の書き方が気に入らないとか、何勝手に終わりにしようとしてんだ、とか罵倒されました。
映画をみようとか言って呼び出したのに、私を一方的に罵倒して「もうこの話は受け止めるだけ受け止めて反芻しないで!」と言い捨てて帰ってしまいました。私はその手紙について何度も謝りましたが、彼女からはその後一切の謝罪もありません。
漫画家さんに話した私の話というのも、私が旦那と喧嘩した話とか、私の過去の恥ずかしい恋愛の話とか、悪い話ばかりで、なんでそんな悪い話ばっかり人に話すのかなぁと思いました。
もう連絡先は全部ブロックして、一切交流は絶っているのですが、なんであんな人と10年以上親しく付き合ってしまったんだろう、とモヤモヤが続いています。
性格悪いなぁ、イヤだなぁ、と思う瞬間はたくさんあったのに、流されるように付き合ってきてしまったような気がします。
彼女は今妊娠してるようなのですが、幸せになんてなれなければいいのに、と思ってしまうのも辛いです。
忘れられたら楽なのですが、罵倒された時の精神的ショックによるトラウマも大きいし、思い出も多いので、まだ気持ちの整理がつきません。
A1. 回答
良い人だと思っていた人が、付き合っていく中で豹変してしまうことは珍しいことではありません。
あなたがどれだけ大切に思っていた人であっても、やはり他人のあり方は本人が決める課題であって、他人であるあなたには介入することははもちろん、他人のあり方を変えることもできないのです。
他人のあり方に疑問を持ち、助言をしてあげたりと、自分が良いと思うことを諭してあげることは大切ですが、自分が振り回されてしまうようになって自己犠牲が伴うようでは本末転倒です。
大切な友達に罵倒されたり、態度を変えられてしまうと、裏切られたような、悲しいお気持ちがあるのだと思います。
ただ、結局は自分が変えられるのは自分のことだけなのです。
他人は自分の為に生きている訳ではなく、本人の為に生きているのです。
ある人が誰かに尽くしているように見えても、それはその人が他人へ自分を犠牲にしながら尽くしている自分は偉いのだと思い込んで自己愛を深めているだけなのです。
つまり、他人に尽くして他人の為に生きているように見える人も、自分の為に生きているのです。
形がどうであれですが…
過去の良い思い出があったことから、またこれまでのように良い関係を持てるはずであると期待をお持ちだったのだと思いますが、あなたに友好的な意図があったとしても、相手にその気が無いのであれば伝わりません。
今後はあなた自身も、自分にとってこの人と一緒に居ても良いものか?と問うことを忘れずに、場合によっては一時的に距離を取ったり、一定の割り切りのある付き合い方をするようにした方が良いかもしれませんね。