コロナウィルスは依然としてその高い感染力から感染者と死者を増やし続けてしまっております。
以前、コロナウィルスは寒さと乾燥によって感染力が高まるという仮説を、シンガポールと韓国での感染拡大速度によって解説させて頂きました。
暖かくなり、湿度が高まれば感染者数は落ち着くとは思われますが、感染者が大きく広がってしまうとどうしても感染拡大は続いてしまいます。
よくある勘違いな反論として、「冷温乾燥で新型コロナウィルスが感染しなくなるのなら、シンガポールで感染広がってるじゃないか!」というものがあります。
温暖湿潤な環境では感染力が弱まるとは言及しましたが、感染しなくなるとか感染拡大することは無いなんて一言も言ってません。
不安だから余計に冷静に文章が読めなかったり、ニュースやSNSの情報を誤解してしまっているのだと思いますが、先ずは落ち着いて下さい。
季節外れにインフルエンザになって、周囲に感染させてしまう人はいますよね?
それと同じで、免疫力やその時の体調、今いる場所によって感染するのかしないのかはどんな病気でも巡り合わせのようなものです。
ここで釘を刺しておきますが、別にインフルエンザと新型コロナウィルスを同一視している訳ではありませんからね?
インフルエンザと新型コロナウィルスを、同じものとして扱うべきではないなんてこの時点で頭に浮かんだ人は要注意です。
そうやって話半分にしか人の話を聞かず、文章を読まず、感覚的なノリで理解や判断をするあなたのような人が世の中を混乱させているのです。
恥を知りなさい!!
と、話しがズレてしまいましたが、デマの正体はこんな物です。
前回の記事でも説明させて頂きましたが、TV局や新聞社、数あるネットメディア等のメディア会社はここぞとばかりに、人々の不安を煽いでは自分達の記事を読んでもらおうとします。
その為にも、ある事ないことを憶測で書いたり、最悪の場合を想定したシミュレーションを書いていたりします。
もちろん、備えはあればあるだけいいですし、然るべき対策は検討しておくべきです。
当たり前の話ですよね笑。
理解しておいて頂きたいのは、決して報道されていることが全てではありませんし、1の話を10から100くらい大きく誇張しているのがメディアなのです。
私も皆さんの不安を少しでも和らげたい一心で、不本意ながら不安を煽るようなタイトルにしたりして、記事を読んでもらおうとしています。
イタリアを中心に死者数が拡大していたりと、危険な雰囲気が充満しておりますが、それも不安を煽る為のものなのです。
事実をそのまま伝えて、楽観的な意見で終わらせている記事を読みたい人は実はいないのです。
人間には今持っているものを失うことを恐れる本能があり、将来的な利益よりも常に今、損をしないことに集中してしまう心理的な性質があります。
人間には群れを作って狩猟や農耕を営んでいた経緯があり、それが防衛本能として強く脳と心に埋め込まれています。
つまり、孤独を過度に恐れる性質が、心理学的に人間には備わっているのです。
みんなが言っていること、みんながやっていることと違うことをして、村八分にされて全員から攻撃されていたりする光景を、あなたも見たことがあるのではないでしょうか?
東アジアは特に日本社会では、血縁や地縁で結び付けられた農耕社会が成立していたりと、濃厚な人間関係を重んじる集団主義的な文化が根強いのです。
緊密な連携が必要となる農業によって村を形成していたので、集団行動を乱す人間を排除したり、無理にでも同じ行動を取らせる為の同調圧力が強く残っています。
だからこそ、余計にメディアやSNSの噂話によって拡散されたデマや周囲の雰囲気に流されてしまう人が多くなり、感染者が少ないにも関わらず過度な社会不安を引き起こしているのです。
もちろん、傾向や圧力の強弱の違いはあれど、海外にも同様の動きは見られます。
ただ、社会的に責任のある立場の人間は、民衆の過度な不安や対策を求める声には応えなくてはなりません。
権力者の意見や行動にも心理的に従うべきと判断してしまう心理的本能がありますが、それはその立場にあるからこそ言えるポジショントークでしかないのです。
何を信じればいいのか分からなくてなっているのでしょうけれど、信じられるのはいつでも自分だけです。
そんな信頼のおける自分という人生の最高のパートナーを、過度な不安やストレスによって苦しめてしまえば、免疫力が下がったりとコロナだけではなく別の病気を引き寄せてしまいます。
周囲で起きているパニックに流されず、常に今見えている不安なことは実態を過度に誇張しているに過ぎないのだと考えるようにして、落ち着いて生活できる精神状態を保ちましょう。
どれだけ対策をしても、結局はいる場所や自分のその時のコンディションに左右されてしまいますのでタイミング次第なのです。
なるようになると考えて、取れる対策を取りつつ今を生きましょう。