自粛期間が終わり、予想していた通りに第二波がやってきましたね。
新型コロナウィルスの感染者が激増し、感染者が私たちのすぐ近くにも現れるようになってきました。
感染者が激増してきているからこそ、感染者が出ると特に地方の方では凄惨な嫌がらせが発生してしまっているようです。
こういう嫌がらせをしている人たちに伝えたいことがあります。
本記事が、コロナ感染者への嫌がらせ防止に少しでも役立てましたら幸いです。
一言でいうと、コロナ感染者への嫌がらせは最低です。
感染した人たちだって、コロナに感染したくて感染したのでしょうか？
自分が感染してしまった際に、同じように嫌がらせを受けても納得できるのですか？
日本の集団主義、村社会文化は、誰かを攻撃して傷つけるような卑しい文化ではなく、相互扶助の精神に溢れた助け合い文化ではなかったのでしょうか？
あまりにも稚拙で残虐な嫌がらせが横行しており、怒りや悲しみを通り越して唖然としています。
人それぞれ免疫力だって違えば、ライフスタイルだって違いますし、感染してしまったのは仕方のないことです。
こんなことを言うと、「普段からマスクを着けていなかったり、コロナ対策の意識が低い人だった」なんて反論が返ってきそうですね。
マスクを着けるのか着けないのかは、本人が決める本人の課題です。もちろん、マナーとしてマスクを着用するべきなのは当たり前のことですが、本人にもマスクが手に入らない等、様々な事情が絡んでいる可能性だってあるのです。
マスク着用を義務化しているお店の中でマスクを着けていないといった状況ならば、それはお店の側が対応する課題であってあなたの課題ではありません。
着用を促すために「マスク着けて頂けませんか？」とでも一言いってもマスクを着けないのなら、それは仕方のないことです。
他人のことは変えられないのです。他人が何を思い、何をしていようとそれは他人が決める他人の課題であり、あなたが決めるあなたの課題ではありません。
アドラー心理学の「課題の分離」という代表的な考え方ですが、自分ではどうにもならない他人の課題に振り回されていても自分の心と身体を疲弊させてしまうだけなので、自分で変えられる自分の課題に集中するしかありません。
マスクの話で例えるなら、マスクを着けていない人とは距離を取るようにしたり、接触があった場合にはアルコール等の消毒液を持ち歩いてこまめに消毒するようにする対策をするしかないのです。
コロナウィルスの感染者は今後も増えていくのでしょうし、有効な治療法が確立されたとしてもコロナウィルスを根絶すること自体が不可能な状況であることはもはや事実だと思います。
「自分もいつかは感染するものだけど、周囲の人には感染させないように気をつけよう」くらいに考えるしかありませんよ。
私のところに、コロナ感染者から嫌がらせを受けたことに対する悲痛な声が届いておりますのでご紹介します。
ーーー感染者の悲痛な声ーーー
「こんにちは。
コロナにかかり
市内第一号として経験した者です。
少し共有させてください。
私は情報発信量が多かったので、ネットですぐに特定されました。インターネットでの誹謗中傷、住所特定、家にはバカヤロー、消えろなどと落書きされました。家族にも影響があり、親は何ヶ月も会社に行かせてもらえず、職場を変えられてしまった親戚もいます。私の携帯には何十件にも及ぶメッセージ。心ない言葉もありました。
入院中、無症状でしたが、精神的にやられてご飯は食べれませんでした。
1人でも多くの人にコロナよりも永遠に患う病は誹謗中傷だということを忘れないでほしいのです。コロナが治っても、心の傷は治りません。
アドラー心理学サロンさんのアカウント、インフルエンサーさんとして感染者へのケアや配慮などのツイートをしてくださって本当に助かっています。ありがとうございます。
ーーーーー
コロナ感染者に嫌がらせをしている卑劣な人は、自分が酷いことをしている自覚すらなく、自分を正義だと思っているのかもしれませんね。
でもね、これだけは言わせてください。
「正義の反対は悪ではなく、他人の正義」だということです。
コロナ感染者の大半は身体は完治するんでしょうけど、嫌がらせによって永遠に消えない「心のコロナ」に苦しみ続けることになるのです。
下手をすると、命まで奪われる可能性も十分にあります。
そうなれば、Twitterの誹謗中傷で人を死に追いやった人達と同じように、コロナ感染者に嫌がらせをした人達は精神的な暴力で人の人生を奪う犯罪者です。
最後に、コロナに感染してしまって嫌がらせを受けている人たちにアドバイスをさせてください。
電話での罵倒や無言の嫌がらせは全て録音しましょう。
また、貼り紙や物を壊されたりと、些細なことでも被害と感じたことは撮影して保存しましょう。
ネット上に誹謗中傷を書き込まれたら、すぐにアカウント名やID、投稿時間、宛先が入るように画面をスクショしてしっかりと保存しておくのです。
誹謗中傷は立派な犯罪ですし、警察に被害届を出すもしくは弁護士に無料相談できるイベントもありますので諦めないでちゃんと対処しましょう。
警察も忙しかったりすると立件しにくいネット事件より、今すぐに対応しなくてはならない凶悪性が高い事件や、公共に対する害の大きな事件を優先して対応していく傾向があります。この場合には、窓口の警察官と信頼関係を気づいていくようにしましょう。
具体的には、何度か相談に行くのです。最初はあまり取り合って貰えないことも多いでしょうが、最初からゴリ押しして対応してもらおうとするよりも、「こんなことで困ってるんです、なんとかなりませんか？」と相談してみて、「ご親切にありがとうございました、また困ったら是非〜さんに相談させて頂きたいです」と伝えて、何度か繰り返しましょう。
心理学的に言うと、単純接触効果が得られます。人は接触時間や接触の濃厚さよりも、接触回数によって信頼関係を作り上げていきます。
面倒かもしれませんが、最低でも3回は相談に行く覚悟を持ちましょう。
