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【もう困らない】自信過剰な人の取り扱い方

あなたの周りにも、「自分はできる、大丈夫」、「自分はイケてる」のだと思い込んでいる側から見ると痛いくらいの自信過剰な人はいませんか?

 

今はいなくても、一人や二人はどこから来たのかよく分からない過剰な自信に満ち溢れている人を見たことがあると思います。

 

地方から都会に出てきたばかりの若者や、虚勢を張って自分を強く見せないと自分を保つことができない繊細な人によく見られる現象です。

 

自信過剰な人達は時に空気を悪くしてしまうような行動や話をしてしまったり、人間関係をこじらせるような目立つことをしようとしてしまいがちだったりします。

 

根拠の無い自信を持って前向きに等身大の自分を自覚して努力していけるタイプと、自信過剰になって他人と比較して優越感を持とうとするタイプは全く別です。

 

自信過剰な人は自分が優越感を感じる為なら、不必要なほどに他人にマウントをかけたがります。本当の意味で自信を持つには自分で自分の欠点を自覚しながら自分を成長させて実力や実績を上げていく必要があるのですが、自信過剰な人はとにかく自分を大きく見せることばかりに集中してしまい欠点を自覚することができないから厄介なのです。

 

常に「絶対に自分なら大丈夫」、「本当の自分はイケてるはず」だと思い込もうとしているので、正論で欠点を指摘したり、欠点をあらわにするようなことは避けるべきでしょう。

 

自信過剰な人と上手く付き合っていくには、こうした弱さを受け入れてあげて、自分の個人的な感情よりも客観的に理解してあげることが必要です。

 

感情をまじえてしまうと、どうしてもマウントを取られたり、派手なことをしようとするのでイラだったりすることもあると思いますが、「積極性のある人」だとプラスなところに注目してあげましょう。

 

何かを指摘したり、アドバイスをする時にもプライドを傷つけないように「あなたにしかできない」、「私にはできないから協力して欲しい」と相手を立ててあげるように話をすると受け入れてもらいやすいです。

 

どうしてもやめさせたい言動や行動があるのなら、「熱意は分かるし本当に凄い人だと認めています」感を出しながら、「あなたと同じくらいの熱量と実力を持っている人は少ないので、あなたの話は理解されないかもしれない」と伝えてみましょう。

 

自分が周りについて行けていない事実を突き付けるのではなく、周りがあなたについて行けていないのだと伝えると、相手はあなたの話に耳を傾けてくれることでしょう。

 

余談ではありますが、マウントが好きな人が大都市に多い理由について深堀りしておきます。

 

大都市は特に首都である東京は、地方から出てきた人が多く、他の大都市よりも劣等感をこじらせていてマウントを取りたがる人が多い傾向があります。大都市は相対的に大金持ちもいれば極貧の人もいたり、高学歴の人も多ければ低学歴の人も多くて比較対象が多いことが原因の一つでしょう。

 

これまで地方では見ることがあまりなかった「格差」によってもっと努力しようと思える人もいれば、プライドを守ることに精一杯な人も多いのです。

 

元々大都市に慣れている人は格差の中でどう生きるのか理解できている人が多いのですが、地方の人には辛い環境ではあります。自分より凄い人や一流の環境に入ってもっと頑張ろうと努力できない人や、マイペースに過ごせない人、劣等感をこじらせてしまって辛い人は地方に戻る方が良いのかもしれません。

 

自分の生きやすい場所で努力して、どうしても大都市に行きたいのなら自分を十分に成長させてからの方が良いと思われます。