本記事のタイトルに違和感を覚えたのはあなただけではありません笑。
しかし、タイトルは釣りではなく、残念ながら本当の話であり、努力を大切だと思っている真面目な人達にとっては失望させてしまう内容かもしれません。
ただ、これまで思い通りにいかなかった人生が本記事を読めば変えられます。
では、下記にてなぜ優秀に見せることが優秀になることよりも大切なのかを解説させて頂きます。
成功するには実際に優秀であることよりも、優秀だと思われることが必要です。
理由としましては、「人は自分の知れることしか知れないし、自分の知ってることしか知らないからです」
どんなに頑張っても人間の認知能力には限界がありますので、公平かつ客観的に物事を評価することはできません。
人間の認知能力の限界には大別すると下記の二つの原因があります
・自分の価値観や経験を通してでしか物事を評価できない
人は自分の主観から逃れることはできず、完璧に公平な評価をすることは不可能です。
・その人の全てを知ることができないので、目に見える一部分を評価するしかない
むしろ、目に見えないところを評価するとなれば、エコ贔屓だと捉えられてしまいます。
あなたの評価をする立場の人である、例えば上司からすれば、自分の目にも周囲の目にも優秀に見える特徴を評価しないと周囲の不安を募らせてしまいます。
人間の認知能力の限界による認知の歪みを利用して、自分やある物を実際以上に凄そうに思わせることを「錯覚資産」と呼びます。
高級ブランドであるルイヴィトンやシャネルの本当の価値なんて、素人には分かりませんよね?素材の希少性や価値を理解してブランド物を買っている人がいないのと同様に、人間は「価値があるもの」ではなく「価値があるように思えるもの」を評価するのです。
要するに、出世を望むのなら「出世するに相応しい自分」や、「周囲から期待される自分」にならないと出世どころか、必要なチャンスがめぐって来ないのです。
あなただって上司や周囲に好かれていたり、期待されていて「美味しい仕事」をもらったり、実際の実力よりも評価されている人を見たことがあるのではありませんか?
その理由は、その人たちが「期待されている人」だからです。
ある種の「ハッタリ」が錯覚資産となり、人生を切り開く重要な鍵となるのです。
出世を求めたり、評価をされたいのならその場所で「周囲の人達が好む人柄」や「期待される人柄」を演じることも重要なのです。
上記の方法で評価されやすい状況を作り出すことも大切ですが、期待してもらえる環境を作り出すことで心理学の「ピグマリオン効果」を発生させることができます。
これは周囲から期待される通りの自分になろうとしたり、周囲からの扱いに応じようとする心の性質です。
自分が辛くなるようならもちろん期待に応える必要はありませんが、敢えて自分を成長させる為に周囲の期待を利用することは効果的です。
極端な話ですが、「優秀で実績を出す」よりも「優秀に見えて実績がある」と自分を評価する人の脳を錯覚させることができれば、あなたは成功できます。
もちろん、自分を無理に変える必要はありませんが、演出は必要なのです。
しかし、無闇はハッタリは厳禁です。
ハッタリは人生を破滅に導く
SNSを見ているとやたらと自分を大きく見せたり、自分を面白おかしく表現してフォロワーを集めようとしている人たちがいます。
これは注目を集めて「人気者」になることで仕事に繋げたり、人脈を広げたりと「チャンス」を得ようとしているのです。
経歴詐称で有名になった竹花さんやショーンKさんも同じです。
学歴から職歴から全てを盛っていましたが、それは「実際より大きな自分」という虚像を作り出して高額な商材を価値あるものに見せて売ることを目的にしていたからです。
経歴詐称は詐欺なので、手法は異なりますが本質的な考え方は同じようなものです。
自分や自社を魅力的に見せることを「ブランディング」と呼びます。
ブランディングとは「選んでもらえるようにする」活動のことであり、自分を強く見せたり、目立とうとすることではありません。
アドラー心理学では「強く見せる努力より、強くなる努力」をするべきだとしています。
逆説的ですが、ブランディングは強くなる為に非常に効果的です。
知ってもらえないと実力や価値を正当に評価してもらえるとは限らないからです。
ある程度は凄そうだと期待してもらえないと、成長の機会すら手に入らないからです。
しかしながら、過剰なブランディングをしたり、詐欺的な手法でメッキを付けてしまうと、本当に優秀な人達からは見破られてしまいますし、信頼を失いますので真っ当な人達からは相手にされなくなってしまいます。
それなりにチャンスは来ますし、それなりの結果を残すことはできても、限界がすぐに来てしまいます。
詐欺などの悪事を働いたり、ハッタリをして目立って美味しい思いをしていても信頼や将来の可能性など失うものが大き過ぎますので、行き過ぎにはご注意ください。