前向きになりたいのなら、前向きな人になろうとするよりも前向きであろうとした方がいい。
なぜなら、「前向きな人」は存在しない。欠点のない完ぺきな人間が存在しないことと同じように、落ち込むことが一切なく、ネガティヴな一面を持たない完ぺきにポジティブな人は存在しないからです。
前向きな人であろうとすればするほど、自分のネガティヴな一面に自己嫌悪になってしまったりして、結局は落ち込みやすいネガティヴな性格になってしまいます。
どこからがポジティブな性格なのか、ネガティヴな性格なのかに客観的な判断基準はありませんが、強いて区別しようとするのならポジティブとネガティヴのどちらの要素の方が多いのかによって決まると考えるのが妥当でしょう。
以上の理由から、ポジティブな人になろうとするのではなく、ポジティブであろうと常に意識して努力すると自分と約束をして、前向きであろうとすることを習慣化することが前向きに生きられるようになる最大のコツなのです。
人間には自分が放った言動や行った行動に、後付けで正当化するような理由を付け加えていく性質があります。
認知的不協和と呼ばれる心理学の性質で、自分の行動と思考を一致させようとする心理学の法則なのです。
多少強引にでもポジティブな言動、ポジティブな振る舞いをやってみて、それらに違和感がなくなるくらいまでやり切る方が効果的なのです。