ポジティブ心理学サロン(アドラー心理学サロン)

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つらい時に絶対に知っておかないといけないこと

自分が何にどのように悩んでいるのかを自分の頭でしっかりと考えられていない人は実はかなり多いのです。

 

悩んでいる人はとにかくつらい、悲しい、怒りがおさまらないといった状態で、感情的になるばかりで具体的に自分が何にどのように悩んでいるのかということを自覚もできていなければ、どうしていけばいいのかということが考えられなくなっていることがとにかく多いのです。

 

解決ができないのではなく、最初から自分の悩みは解決できないものとして、無理だと諦めてしまっていることもあるのですが、それよりの何よりも冷静に思考することができなくなっているということが最大の原因です。

 

私もカウンセリングをお受けする中で、やはりほとんどの人が「いかに自分が可哀想であるか」、「いかに自分が不幸であるか」をえんえんと語っていて、自分自身がどうしていきたいのかであったり、これまでどのようなことを試してきたのかなどの話は問いかけない限り出てこないことがほとんどなのです。

 

このように感情的になってネガティブに偏って思考が正常に回っていない時に、まず最初に自分に問いかけるべき質問をご紹介いたします。

 

それは、「だから何なのか?」です。

 

たとえば、今の仕事が自分に向いていなくてつらいという悩みを抱えていたとします。

 

実際、仕事が自分に合っていないと感じていることは少なくとも事実であることは確かでしょう。

 

ただ、それが何だというのでしょうか?

 

ちょっとドライな感じがするかもしれませんが、本当にその通りで、仕事が合っていないということであれば、どのように合っていないのか?という話ですし、合っていない中でうまくやっていく方法は何か思い付くのか?、もし思いつかないのなら転職するしかないですよね?という話なのです。

 

まず、自分の中でひたすらに今の仕事が合っていなくてつらいと感情的にパニックになって悩み続けるよりも、「それがどうした?」と自分に問いかけることで、自分が何を具体的に考えて何をするべきなのかを整理することができます。

 

仕事が合わないから何なのか?という思考にまで辿り着くことができれば、あとは仕事が合わなくて苦しんでいる理由を考えて、それに向けて自分ができることを考えていくまでなのです。

 

すると、どうしていくべきなのかが見えてきます。

 

「今の仕事が合っていない」ことがあなたを苦しめているのではなく、今の仕事が合わないことで何が不安なのか?、何に困っているのか?は人によって千差万別です。

 

そのまま感情的に「今の仕事が自分に合っていなくてつらいです」と気持ちをぶつけるばかりでは、相談をしても基本的には慰めるような言葉だけが返ってきたり、相手が精神科医なら処方箋を出されて終わってしまいます。

 

つまり、感情を落ち着かせてくれるだけで終わってしまい、根本的な解決には結びつかないのです。

 

感情的になっているご相談者様の話を聞きながらうまいこと何に悩んでいるのかを聞き出して、今後どうしていくべきなのかを助言できるカウンセラーさんはあまり多くありませんので、この辺りは自分でしっかりと何に悩んでいるのかと何を知りたいのかは言語化できるように整理することをオススメします。

 

たとえばの話ですが、あなたが札幌まで旅行に行ったとして観光名所である時計台に行こうとして辿り着けなかったとします、そうしたらどこで道が分からなくなったのか説明ができるはずです。

 

悩んでいることや求めていることが言語化できないままフワフワしていると、やはり悩みを解決したり自分の望みを叶えることは難しくなっていきます。

 

人生のあらゆる悩みに共通していることです。

 

「どうすれば幸せになれますか?」

「どうすればポジティブに生きられますか?」

「どうすれば人付き合いが上手くなれますか?」

「どうすれば苦しみから逃れられますか?」

 

上記のような質問をしてくることが、心を悩ませている人には非常に多いのです。

 

焦点が定まっていないこうしたふわふわした質問をするべきではないとかそういう話ではないのですが、自分のためにもある程度は言語化できるようになっていくことは大切です。

 

自分の中で行きたい場所も分からなければ、どのように道を歩んできたのかすら自分で把握もできなければ、言語化もできてない、だけど、どうすれば自分にとって最高の場所に辿り着けますか?と質問しているようなものです。

 

道案内とは違って、あなたが本当に辿り着きたい場所についてはあなたの中にしかありませんし、現実に存在している具体的なものではない分だけ自分の中で言語化していく必要があります。

 

ということで、本記事で強調しておきたいことが「だから何なのか?」という自問自答をすることで、自分の悩みを解決しやすくなれますよというお話でした!