ポジティブ心理学サロン(アドラー心理学サロン)

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【永久保存版】性格矯正をして人付き合いに上手くなる方法

アドラー心理学サロンです。


メールにてご相談頂いた内容を事例として質問と回答のセットでご紹介致します。


今回のご相談は、人付き合いが上手くいかない性格ブスを治したいとのお悩みです。


ご相談者様は、漠然とした不安に耐えられず、人に頼ってしまい依存してしまう傾向があるご様子です。


アドラー心理学を基に、どのように不安と立ち向かい、人と接するべきなのかご提案をさせて頂きました。


個人情報に関しましては、ぼかしを入れております。


皆様のお悩みの解決の一助となれれば幸いです。


Q1. ご相談

アドラー心理学サロン様


突然のメールで申し訳ございません。

ずっと誰にも相談できず、1人でいたところ

こちらをTwitterで見つけ、拝見しておりました。

勇気をだして、ご相談させた頂きたく存じます。


私の事

年齢:20半ば

性別:女

職業:事務員


相談内容

私は今まで生きてきて、人付き合いが上手くいったことがありません。

中学では、登校拒否の時期があったり、高校は中退し通信制の高校へ。

全部人間関係がきっかけです。


今も同じように悩み続けています。

同じことを繰り返しているような気がします。


漠然とした不安が襲ってくるのはしょっちゅうなのですが、その時寂しくなって友達を飲みに誘いました。

タイミングが悪く、断られてしまいました。

 

普段ならそっかーで済むところなのですが、その時はものすごく悲しくなってしまってしまい、【私が急に誘うからダメなんだよね(笑)私最近誘いすぎだしごめんね】と感じの悪い文章を送ってしまいました。

 

その後、3~4日返信ありません。

送ったあとにものすごく後悔しました。

いつもこうなのです。

私は誰にも必要とされてないんだと感じてしまい、どうしようもなく辛くなりました。

 

連絡を取っていても、最初の頃とLINEの返信頻度や内容が変わってくると、私に飽きたのだろうとか、もう連絡するの嫌なのだろうと思い、勝手に傷ついてしまいます。


もう嫌なんです。

自分で勝手に傷ついて突き放してを繰り返したくありません。

性格ブスを治せるのでしょうか。

考え方、感じ方を変えられるのでしょうか。

 

長々と大変申し訳ございません。

何卒、お力添えをいただきますよう宜しくお願い致します。


A. 回答

アドラー心理学サロンです。


性格ブスというよりは、あなたは自分の感情を上手くコントロールすることができず、他人に依存しがちになってしまっているのかもしれませんね。


登校拒否をされていたとのことで、高校も途中で中退されて通信制に行かれた過去を引きずり、自分は人付き合いが苦手なのだと思われているようですが、人付き合いが苦手というとそれはどの範囲でのことでしょうか?


アドラー心理学では、人の悩みは全て対人関係の中から生じるとしており、人間関係こそが悩みの源泉でもあり、幸せを得られるところであるとしています。


お話を伺う限り、会社の中で強調して大人数で仕事をするのが苦手だとか、集団行動が苦手というよりは、人に依存してしまい、それを断られた時に自己嫌悪になっては自暴自棄になり、人間関係を壊したりしてしまう傾向があるのかと存じます。


アドラー心理学では、過去のトラウマといったものは存在しないとしており、「今」あなたが何を選択するのかによって過去からの延長線からは外れることができるとしています。


トラウマの存在を、「現在の自分は、過去によって決定されているのではなく、自ら過去に与えた意味によって自分で決めている。」と否定しているのです。

 

同じ過去経験を持つ人が、相関性はあるにしても同じ結果として「今」を生きている訳ではない時点で過去が現在を規定することは無いのです。

 

人は、何らかの目的によっていつでも、どうにでも変わることができるとしています。

 

あなたも、今をどう生きたいのか?、これからどうありたいのか?から今の自分を変えたり、過去に対しての認識を変えてみることで過去に囚われずに済むと思います。

 

あなたの価値観の根底を覆すようなお話で恐縮ですが、そんなに誰かに求められたいのですか?


アドラー心理学では、強い承認欲求を持つことは、誰かに認めてもらうことを目的にして自分らしい自分の人生を生きられず、永遠に満たさせることのない気持ちを抱えることになる他人の人生を生きることにしまうとして警鐘を鳴らしました。


他人に必要とされるのではなく、自分らしく生きることに基準を移してみると気持ちがぐっと楽になれるかもしれません。


また、アドラー心理学には課題の分離という考え方があり、他人が何を思い、何をするのかは他人の課題であり、自分の課題ではないと区別して、他人のことは変えられないと割り切るべきだとするものです。


他人の課題には介入せず、自分の課題にも他人を介入させないということになります。


このアドラー心理学の承認欲求の否定、課題の分離という考え方を身に付けることで、他人への依存から脱却し、自立できることでしょう。


あなたが辛くて助けて欲しい時に、誰かに助けをと求めたりすることは大切なことですし、助けが必要なら求めるべきです。


しかし、友達であろうと他人です。他人が落ち込んでいようと、悲しんでいようと、それはあなたの課題であってその友達には本来何の関係も無いのです。


自分の機嫌は自分で取るものです。不機嫌は惰性であり、上機嫌は意思なのです。他人に対してネガティブなことを言ったり、態度に現したりしていれば、みんなあなたから去っていきます。


意思の力で自分の機嫌を取るというとどういうこと?と思われると思いますが、それは感情をコントロールすることに近いのです。


感情は口に出したり、紙に書き出すことで発散することができます。誰にも言えないこと、話す相手がいない場合には、嫌なことや辛いことは全て紙に書き出してみましょう。


頭の中で嫌なことをぐるぐると考えていると、まるで不幸なことばかりで、それが永遠に続いていくかのような錯覚に陥ってしまい、余計に気分を害してしまいます。


紙に書き出してみると、自分が嫌だと思っていることや、つらいと悩んでいることは、事の大小はあれど無限ではなく有限であり、何に困っているのかまで可視化することで冷静にどう対処せていけば良いのかを考えることもできて落ち着きと解決策まで得られます。


何か悲しみや怒りといった感情が突発的に込み上げてきた際には、その感情の目的に対処しましょう。


アドラー心理学では、感情には必ず何らかの目的があるとしており、例えば悲しみは相手を自分にの思い通りに「共感させたい」、「気を遣わせたい」といった目的があったりします。


他人がどう思うのかは自分ではどうにもできない、それよりこの悲しみは何で起きたんだろう?と考えて根っこから原因を除去することができれば感情を抑えることができます。


あなたの普段感じられている漠然とした不安は、こうして紙に書き出しては対処策を考えて処理していくことで抑えることができるかもしれません。


あなたは恐らく劣等感を強く感じられているのだと思いますが、アドラー心理学では劣等感を持つことは当たり前のことだと考えます。


問題は劣等感の取り扱い方なのですが、前向きにその劣等感と少しずつでも立ち向かわないと、ひたすらに今自分を苦しめている劣等感は肥大化してしまいます。


自己嫌悪になってしまうご自分で欠点だと思われていることもまた、紙に書き出してみると可視化されて冷静に対処できます。


冷静な対処ができるようになれれば、感情的になって、「自分はどうしようもない存在なんだ…」と思ってしまうことも避けられるでしょう。


その方との関係性については、取り敢えず「変なこと送ってごめんね!もうしないよ!」と謝りと今後どうするのかを伝えて反応を待ってみましょう。


人は失敗をしながら成長するものです。上手くやろうとするのではなく、やってみながら上手くなって行こう!くらいの思いで行動を重ねれば誰でも必ず成長できます。


応援してます。