アドラー心理学サロンです。
皆さんは今まで、人の期待に応えようしてこられたことでしょう。
「親の言うことを聞き、期待に応えよう」
「友達は自分を~だと信じてくれているから」
「先生はこんなに一生懸命指導してくれているのだから、先生を裏切っちゃいけない」
「~さんはこんなに親切にしてくれたのだから、お返ししなきゃ」
「上司が自分に期待してくれているからより一層頑張らないと!」などなど…
挙げていけばキリがありませんね(笑)
そうやって皆さんは他人の勝手な期待に、勝手に応えようとしてきました。
本記事の伝えたいことを単刀直入に結論から伝えますと、、、
こんな期待、全部裏切って良いんですよ!!
そんなことできるはずないよ!なんて反論が返ってきそうですが、アドラー心理学の課題の分離で考えれば、裏切ることは何の問題もないことに気が付けます。
他人があなたに期待するのも期待しないのも、それは相手の課題であってあなたの課題ではありません。
その他人の勝手な期待に応えるかどうかはあなたの課題であり、自分の課題に他人を介入させてはいけません。
要するに、あなたは自分の人生を好き放題他人に変えようとされていたのです!
また、他人の期待に応えようとすることは、自分の中のその相手に対する承認欲求を強く持つことになってしまいます。
アドラー心理学では、承認欲求を強く持ってしまうと、自分の本来送りたい自分の人生を送ることができなくなり、他人の人生を生きることになってしまうとして、承認欲求を激しく批判しております。
あなたを幸せにできるのは、この世界であなただけなのです。あなたらしく自分の人生が送れないのに、どうやって自分を幸せにできるのですか?
もちろん、期待を裏切るといっても、相手を傷付けない配慮をしたりすることは大切です。
場合によっては、自分の良心を痛めてしまうし、期待を応えてあげたいとの自分の意思で思われることもあると思います。
それはそれで良いとは思います。
ただ、盲目的に他人の期待に応えようとばかりすることだけは絶対にしてはいけません。
他人の期待に応えることは、自分の人生を縛り付けてしまうことにも繋がってしまうので、本当にその期待は応える必要があるのだろうか?
その人の期待に応えることで、犠牲になるのは何なのか、または得られるものは何だろう?
と、自己本位的でも構わないので、よく検討してみましょう。
自己本位的と聞くと、なんだか自分さえ良ければいいとして、やりたい放題みたいで罪悪感が出てしまうと思う方も多いと思います。
もちろん、期待を裏切ることは多かれ少なかれ相手を失望させることになってしまいますし、自分勝手だ!と言われると否定できないところもあります。
しかし、自己本位的にならなければ、あなたは幸せに生きることはできません。
他人への優しさは決して忘れず、むしろ勝手な期待をさせないようにすることは大切です。
裏切りというよりは、期待には応えられませんと、事前に理由と兼ねて伝えるようにするなど、相手を傷付けないマナーを欠くことはあってはなりません。
期待に応えずとも、相手にとってそれが裏切りにならないようにする配慮はしっかりとやっておきましょう。