アドラー心理学サロン

アドラー心理学で悩みを解決する糸口を探ります。

【病んでしまった彼女に何かしてあげられないのか?:メールでのご相談事例】

アドラー心理学サロンです。


メールにてご相談頂いた内容を事例として質問と回答のセットでご紹介致します。


今回のご相談は、うつっぽくなってきた彼女に何かしてあげられないのか?、好きでも別れることが必要なのか知りたいとのお悩みです。


アドラー心理学の観点から、どのように彼女と接していくべきのかご案内させて頂きました。


個人情報に関しましては、ぼかしを入れております。


皆様のお悩みの解決の一助となれれば幸いです。


Q1. ご相談

20代

男性

学生

今後も恋人との関係を続けていきたい


私は今、うつ気味の方とお付き合いをしています。その方とは非常に親しく、一緒にいるとお互い楽しいため交際している関係が続くと思っていました。

 

ですが、最近になり私に対して劣等感を抱いていることを告げられました。彼女は家庭環境が複雑で暗い過去があり、家庭環境に対する劣等感があると言われました。そして、私が通う大学と自分の通う大学を比較し劣等感を感じてしまうとも言われました。

 

幸い今は一緒にいたい気持ちがあるようなので関係を続けることができていますが、今後もうまくやっていける自信がないことを告げられました。劣等感に負けてしまったときは別れるつもりだそうです。

 

私は自分の存在が彼女に劣等感を与えてしまっているようで苦しいです。また、劣等感に負け別れることになってしまったら彼女を追い込んでしまったという自責の念が強まってしまう気がします。

 

私は彼女に対し、してあげられるケアはないのでしょうか。苦しんでいる状態を黙って見ているのは辛いです。私の存在がなくなれば彼女の劣等感は治るのでしょうか。


問題だと思う点

彼女にしてあげられるケアはないのか。

自分の存在が彼女を苦しめてしまっているのか。

好きでも相手のことを思い身を引かなければならないのか。


A. 回答

アドラー心理学サロンです。


ご相談のご連絡、ありがとうございます。


結論から申し上げますと、アドラー心理学では他人への援助を推奨しておりますが、他人への介入はできないとしております。


現段階で、状況を鑑みるとあなたにできることは彼女に対する「勇気付け」をして、援助の姿勢があることを伝えることです。


彼女の家庭環境が複雑で劣等感があるとのことですが、それをどう捉えるのかは彼女の課題であり、別の捉え方を諭したりして認識を変えてもらえるように促すことはできても、本質的に他人からは変えられません。


悩んでしまい、苦しめられている時点であなたも課題の分離ができておらず、他人と自分の課題がごっちゃになってしまっているとも言えます。


厳しい話になり恐縮ですが、先ずはあなたが課題の分離をして、「もう君がどう思うのかには僕は介入はしないし、変えてもらおうとも思わない、ただ君が前を向こうとするのなら僕には全力でサポートできる準備があるし、君と一緒に幸せになりたいとも思ってるよ」と伝えてみて反応を伺うのは如何でしょうか?


アドラー心理学では、劣等感は誰しもが持つものであるとしております。要は扱い方で正確に大きな違いが生じるのです。


劣等感に苛まれた人間は、何らかの方法で自分の劣等感を克服しようとします。


その克服方法は、必ずしも前向きで健全な努力という訳ではなく、自分は可哀想だと自己憐憫に浸っては自分は特別な存在なのだと自分を慰めたり、他人に自分の惨めさをアピールしては哀れみをかけてもらってその他人の注目から自分に価値を見出して劣等感を負の努力で穴埋めしようとすることをもあるのです。


こうした負の努力をアドラー心理学では「安直な優越性の追求」と呼びます。


耳の痛い、お辛い話だと思いますが、あなたの彼女はこのアドラー心理学の「安直な優越性の追求」に陥ってしまっている可能性が高いと思われます。


あなたからもっと注目されたいと、あなたにとって特別な存在でありたいと思っている依存なのか、もしくはあなたから離れる口実にしている可能性が考えられます。


あなたの存在が彼女にとって劣等感を感じる原因となるのかは、彼女次第でありあなたの課題ではありません。劣等感を感じさせないようにいくらしても、現段階では彼女は前向きになれないのではないかと思われます。


あなたの為にも、彼女の為にも、少し意図的に距離を取ってみて様子を見てみた方が良いように思えます。


それがむしろ、彼女にとってあなたとの関わり方を考え直すきっかけというあなたからの大きな援助になることも考えられます。