アドラー心理学サロンです。
Twitterから誕生しただけあって、アドラー心理学サロンでは頻繁にSNSでの人間関係関係に悩んでいるというご相談を頂きます。
特にTwitterは匿名性であり、リアルで面と向かって言えないようなことを言えたり、個人としての責任を取る必要が無いと思い込み、わざと他人にいちゃもんを付けては憂さ晴らしをする人も非常に多くおります。
今回は、アドラーの考え方をベースに、そんなSNSで嫌がらせにあっていたりした場合の対処法を含めて、どのようにSNSで人間関係を持つべきなのかを題材とします。
まず、初めにお伝えしたいのがアドラーは自身の創始したアドラー心理学においては相互理解の大切さを説いています。
ただ、アドラーの唱えた目的論を応用すれば、自分を傷付けるという目的を持つ人間や、自分を嫌う目的を持つ人間とは関わるべきでは無いと判断できます。
なので、リアルかSNSかに限らず、必ず関わるべきではなく、距離を取るべき人間は存在します。
分かり合おうとしても、相手の目的が相互理解とは対極にあるのなら無理をしてもどうにもならないからです。
ここで一つご認識頂きたいのが、アドラーが生きていた時代にはSNSはおろか、インターネットすら存在していなかったというポイントです。
本質的な考え方は同じですが、ネットしいてはSNSでは異なる対処が必要となるのです。
SNSでは特に、人との出会いの数がリアルと比べると膨大なとなり、かつその関係はリアルよりもはるかに浅いものとなります。
だからこそ、匿名性のSNSであるTwitterなどでは、ネトウヨなどが差別的で酷く人を傷付けてしまうようなことを気軽に発言していたりします。
これは、これまでの時代では考えられなかった層の人間同士が、気軽に交流できる時代となったとも言えます。
人は、ある程度自分と何らかの共通点がある者同士で集まります。
共通の夢、考えを持つ人と目標を共有したり、情報交換を行ったりするのです。
それがこれまでのリアルの世界での人との交流でしたが、ネットの発達によってSNSが登場してからは個人単位で様々な人同士が気軽に交流できるようになったのです。
おまけに、LINEなどのSNSと従来のメールの機能を兼ね備えたものまで誕生しました。
これは何を意味するのかというと、リアルとネット、それからリアルとネットの融合した世界という3つの世界でそれぞれ人類は生きていく必要に迫られているのです。
リアルではこれまで通りの付き合い方で良かったのでしょうが、SNSなどではあなたが誠実な対応をしても失礼な発言をしてくるような人、アンチコメントばかり送ってくるような人は完全に無視したり、ミュートもしくはブロックするなどの対処が必要となります。
しかしながら、SNSでの人間関係もリアルと同様にスパッといきなり絶縁するようなことは基本的には控えた方が無難です。
なぜかと言いますと、いきなり「あなたとはもう絶交です」などと言われればリアルでも相手に執着してしまうものです。
あなたが反応さえしなければ相手の嫌がらせは収まりますが、場合によっては運営元へ何度も通報を繰り返す必要もありえます。
あまりにも悪質な場合には、法的な対処が必要になることもあるでしょうね。
リアルとネットが融合した環境においては、どちらかというとリアル寄りの付き合い方でいれば現時点では問題無いとは思われますが、リアルで疎遠になってきている相手で、あまりにも悪態をついてくるような相手ならばブロックなどの検討も必要でしょう。
これまででは絶対に接点を持つことすら、ありえなかった層の人間と接点のある時代においては、従来の良しとされた人付き合いのマナーや考え方が通用しなくなってきているというところを認識し、どうにもならない相手は無視を決め込むかブロックしても仕方ありません。
酷く傷付けられる前に、SNSでは関係を切ってしまいましょう。
もちろん、無闇に親切にしてくれる人、マナーのある対応をしてくれる人を無下に扱ってはいけません。
そんなことをしては、ネットで憂さ晴らしをしている人達の同類になってしまいます。