コンプレックスを感じては、「自分なんて…」と考えて自己嫌悪になり感情に振り回されてしまう人はとても多くいらっしゃいます。
あなたにも、コンプレックスが一つや二つはあるのではないでしょうか?
しかし、物は見よう考えようで、コンプレックスというあなたが思う自分の欠点はあなたの個性でもあります。
「私は人見知りで話し下手だから、人と良い関係なんて持てるはずがない」
「自分は不細工だから、好きになってくれる人なんていないので恋愛も結婚もできるはずがない」
「自分は昔から勉強も何一つ上手くできたことがないから、何かに秀でることなんてできるはずがない」
このようにコンプレックスを抱えては、自分の心にマイナスな考えを植え付けてしまい、マイナス思考で消極的になってしまう人が多くおります。
ここで、欠点を長所に変えられるアドラーの言葉をご紹介します。
""「暗い」のではなく「優しい」のだ。
「のろま」ではなく「ていねい」なのだ。
「失敗ばかり」ではなく、「たくさんのチャレンジをしている」のだ。""
このように、いくらでも短所は長所、弱みは強みに変えることができるのです。問題は、物の見方をどう変えるのかだけの問題なのです。
「このコンプレックスのせいで、どんなに努力しても自分の人生は上手くいかない」この考え方にハマってしまうと、勇気を持って自分を高めて人生の諸問題を解決していく活力を失ってしまい、負のループに陥ります。
人生の問題を克服していく勇気を挫いてしまうコンプレックスというのは、「自分が他人よりも劣っているところがある」という感覚のことです。しかし、本当にあなたは他人よりも劣っているのでしょうか?
ほとんどの場合、確かに多少劣っているところがあることもありますが、あなたが思っている程のことでもなくて勝手にあなたが思い込んでいるだけであることがほとんどです。
アドラーの考え方には人は自分の与えた意味づけを通して世界を見て判断しているという考え方があります。
それならば、このコンプレックスに対する意味づけを変えてしまって「劣っている」を「他人にはない特徴」とアドラーの言う意味づけを変えてしまうのはいかがでしょうか?
そう考えれば、コンプレックスを自分の個性であり、他人には無い特徴であると受け止めることができます。
個性を生かして、自分の人生をより前向きに生きることもできるようになります。
「自分は個性的な容姿なのだ」
「自分はこれは苦手だが、これは得意」
などと自信を持って人前に出ていけば、周囲の人間もそんなあなたには期待を持ち、成長の機会を与えてもらえる可能性が上がります。
「苦手なことはあっても、得意なことはあるのでその得意なことを活かせば自分は上手くやっていける」と思えれば、相手の心を動かすことだってできます。
こうして考えれば、アドラーの意味づけの変更をすることであなたの自分は劣っていると思っていたコンプレックスは、今後は「自分ならではの強み」に切り替わるのです。