アドラー心理学サロンです。
自分で自分を褒めてあげることは、単純なようで自分に元気と余裕を与えることができます。
自分が他人にしてあげた思いやりへの見返りが無かった時に、人は落ち込む時があります。
勝手な期待をして、自分の期待通りに相手が反応してくれなかったからと恨んだり、嫌ったりすることは依存になりかねません。
しかし、人間ですので、時と場合によっては自分の思いやりへの期待外れな相手の反応に失望してしまう時もあることでしょう。
その代わりに、自分で自分を褒めてあげるのはいかがでしょうか?
「上手く相手には伝わらず、感謝の言葉も無かったけど思いやれる自分は素敵だな」
「他人を思いやれることができる私には、存在価値があるんだ!」
自分で自分を褒める自画自賛な行為は、謙虚であることを良しとする日本人には抵抗があるかもしれません。
時には、バカバカしいとまで思ってしまうかもしれませんが、人に聞かせる訳でもなく、自分の心の中で思うだけのことなので恥ずかしがることはありません。
むしろ、落ち込んで自己肯定感を下げてしまい、やる気を失ってしまうよりは、どんな方法であれ自分を鼓舞して気持ちを盛り上げることはとても健全です。
不機嫌になることは惰性であり、嫌なことや辛いことがあった時に機嫌悪く振舞ったり、やる気を失ってダラダラと仕事をしたりすれば、他人の迷惑になりかねません。
それならばむしろ、自分で自分を褒めて、自分の意思で上機嫌になってやる気を取り戻りましょう。
あなたのご機嫌なんて、他人は取ってくれません。
自分の機嫌を取ることは、自分の課題です。
フランスの哲学者であるアランは、言葉で明確に「上機嫌は意思、不機嫌は惰性」という言葉を残しております。
アドラー心理学でも、かなり似通った考え方をしております。
心理学うんぬん以前に、不機嫌になって「あれやだ、これやだ」言ってると、子供じみた印象を与えてしまいます。
どんな時も、他人や環境がどうであるかに関わらず、自分がどうするのか?という視点を持てるようにしておくことは、充実した人生を生きる為にはとても大切な考え方です。
心理学者アドラーは他人と自分の課題の分離という考えを持っており、応用すると自分の機嫌を良くするのか悪くするのかは自分の課題であって、他人の課題ではないと考えることもできます。
あなたが不機嫌でも、それは他人には何の関係も無いことなのです。
失敗したり、嫌なことがあっても、取り敢えず自分を無理矢理にでも褒めることで、気持ちを前向きに保つことができます。
常に自分を前向きな姿勢にできるようにしておくことは、幸せにつながります。
最初は照れくさいかもしれませんが、そのうち習慣となってあなたを元気と余裕で満たしてくれます。