アドラー心理学サロンです。
メールにてご相談頂いた内容を事例として質問と回答のセットでご紹介致します。
個人情報に関しましては、一部にぼかしを入れております。
今回のご相談は、自分を観察してきては、噂話を広めることを止めさせたいとのお悩みです。
アドラー心理学の観点から、他人からどう思われようと気にならなくする方法をご提案させて頂きました。
あなたの悩みの解決にも、本記事が少しでも役立つことができましたら幸いです。
Q1. ご相談
何回も転職しているけど、また、転職したいの相談者です。
何回も転職してるけど、また転職したい… - アドラー心理学サロン
ご返信ありがとうございました。
何度もご相談するのは、申し訳なく思うのですが、補足させて頂きたいと思います。
会社側とは何度も話していて、なぜ、会計をやらせてくれないかについては、「社員全員になぜ自分がその仕事をしているか聞かれたら、理由を言わなきゃいけないの?」とか、「会社は夢を叶える所じゃないから。」等、はっきり分かりません。
労働基準監督署にも相談しましたら、「会社側はなぜ会計をやらせないのか、理由を言い、不当評価ではないと主張しなければいけない。」と言っていましたが、そこまで会社側に求めると解雇に繋がるかもしれないと恐くて聞けません。
また、周囲の人の注目ですが、アドラー心理学サロンでおっしゃってるように、私が何の仕事をしているのか見られるのを嫌がっているのを知っていて、面白がって、わざと、私の仕事を監視しています。
なぜ、何の仕事をしているか嫌がっているかというと、噂になるのが嫌だからです。
笑いものにしようとする人達は、私が何をしていても、どう、行動をとっても、笑いものにするからです。
私としては、そのような人達とは、距離を置きたいし、なるべく周囲の人達とは関わらないようにしているのが、悪循環になっているのだと、今回、頂いた回答で分かったような気がします。
私は、小さい頃から、一人でいるのが好きな方で、周囲の人に注目を集めたいと思うことがないので、分からないのですが、人を利用して、自分達が注目を集めたい人達は迷惑です。
どのようにしたら、やめてもらえるのでしょうか。
心理学の観点からアドバイス頂けますか?
何度もご相談して、本当に申し訳ございません。
再度、宜しくお願いします。
A1. 回答
自分の希望の仕事をやりたいのなら、解雇につながるリスクがあっても希望を会社側に伝えないといけないのは労働基準監督署の言う通りで確かだと思います。
あなたの中で、会計をやらせてもらえないのなら転職しないといけない状況になっても仕方ないと割り切るくらいの心持ちが無いと難しいのかもしれませんね。
多くの場合、そんな理由で解雇をするのは不当になりうるので、そこまでの心配は不要に思えますが。
自分の噂をされたくない、放っておいて欲しいというお気持ちがあり、自分を観察しては詮索してこられるのが不快で止めさせたいとのことですが、結論から言うと不可能に近いです。
理由としましては、他人が何を思い、何をするのかは他人の課題であって、第三者である自分が介入して他人のことを変えることができないからです。
例えば、あなたが野菜が嫌いな人だとして、他人が「野菜は身体に良いのに食べないなんて健康に気を使えない、医療費ばかりがかかる困った人」だと思っていたとします。
野菜を好きにさせようと、積極的にあなたに働きかけてこられたりしたら嫌ではありませんか?
あなたを観察して、噂をする人達にも同じことが言えて、それがその人達の正義であったり常識だったりするのです。
気にしないようにするか、そういた人達と関わらなくて良い環境に移るしか方法は無いのです。
他人の噂話を気にしないようにする一つの方法としましては、本質的には人は人に興味なんて持っていないと悟ることです。
他人の噂話ばかりしている人達の本当の目的は、自分の存在意義を他人に理解させて、自分を安心させることです。
有名人や芸能人に会ったことがある人がいても、そんな話も一瞬のネタ程度にしかなりません。
「私ってこんな面白いネタ持ってるんだ~、私って面白いでしょ?」という自己アピールなのです。
他人をネタにする人達は、自分に自信が無く、自分の存在価値を疑っています。
自分の話をしても、誰も自分に興味なんて持ってくれてはいないと内心では考えているものです。
つまり、人の話ばかりをする人達は、自分に自信が無く、自分のことに集中できないから、他人のことを詮索して他人と自分を比較して自我を保とうとしているだけなのです。
有名人の噂話ですら、一瞬のネタですぐに忘れ去られるので、気にかける必要は無いのです。
他人に観察されたくも、噂話をされたくもないと気にしているのは、自意識過剰であり、一種の自分に関心が強すぎるナルシストでもあると言えます。
私も他人から詮索されたりするのが嫌いで、あまり社交的な方ではありませんが、明るく振る舞う傾向があって良く社交的だと勘違いされたりと困ることもあります。
他人は自分のことなんて見ていないんだと思うようになってから落ち着きました。
どうでもいい人にどう思われていても、どうでもいいからです。
心理学的に止めさせるよりも、スルーできるようにした方が簡単で、気持ちも楽です。