アドラー心理学サロン

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劣等感の取り扱い方

アドラー心理学サロンです。


人は誰でも、常に劣等感を持っています。


アドラーは、「人間であるとは劣等感を持つことである」とまで断言しております。


それは、人には必ず向上を求める「優越性の追求」という欲求があるからなのです。


以前から、劣等感の克服という観点でいくつかの記事でも劣等感について言及してきましたが、本記事では劣等感のアドラー流の取り扱い方について解説していきます。


では最初に、人が劣等感を持つメカニズム2つを下記にてご紹介します。

目次

 


無力であった幼少期からの刷り込み


幼い子供は、誰もが無力であり、大人に対して常に無力感を感じています。


こうして劣等感が芽生え、刷り込まれるのです。


人は、誰もが現状より高い目標を掲げる為


常に向上を目指しているということは、大なり小なり何らかの理想とする姿や叶えたい目的があるのです。


つまり、常に私たちの目標は未達成のままなのです。


何らかの目標がある限り、劣等感を持つことは当たり前なのです。


劣等感は減らすことができる


アドラー心理学では、客観的な事実の存在を否定し、全ての物事は主観的な解釈によって生み出されたものであるとしています。


つまり、劣等感を持つ自分自身と世の中に対する思い込みや捉え方を、主観的に解釈し直すことで劣等感を無くすことはできなくても減らすことができるのです。


たとえば、劣等感は不足感であり、これを補えば補うほど成長を実感できると捉えるのも一つです。


劣等感の取り扱い方

 

劣等感について、アドラーは下記のような言葉を残しました。


「劣等感は一般に弱さを示すもの、何か恥ずべきものとみなされているので、劣等感を隠そうとする傾向が強いのは当然です。

 

実際、そうした隠蔽の努力は非常に大きなものである場合があり、当人は劣等感そのものの存在に気付かなくなってしまいます。」


隠そうとしたり、劣等感を負の行動でごまかすだけならまだしも、劣等感の存在そのものに自分で気が付かなくなってしまうことは非常に危険です。


劣等感の克服を繰り返しながら人は向上し、幸福になっていくのに対して、劣等感の存在への認識がなくなってしまった場合には、幸福への道が断たれてしまうことと同義なのです。


劣等感の克服方法


しばしば、他人との相対的な比較の中で劣等感を抱き、他人を敵だと見なして競争することで劣等感を克服しようとする方が非常に多くいらっしゃいます。


残念ながら、この方法ではいくら自分を高めて向上しても、幸福になることはできません。


一例ですが、医学部に入るというのは世の中では非常に厳しい競争に勝ち抜いた証拠であり、将来を約束されているように見られております。


しかし、私の知り合いで医学部に入学した人は、東大などのもっと偏差値の高い大学へ進学した人達へ非常に強いコンプレックスを抱いており、医学部に入学出来たことに達成感を得てはいましたが、偏差値の高い大学の人達に対する強いコンプレックスを持ったままでした。


また、こうして対人関係の中に競争を持ち込むことで、他者を敵だとして見なすことになり、他者を攻撃して否定することで劣等感から逃れようとする方も多くおります。


どんな相手であれ、その人の陰口や悪口を言ったり、その人を攻撃したりして否定することは、自分の人生の課題から逃げた弱虫のすることです。


こうして、他者を扱き下ろし、見下すことは、自分とその仲間と一緒に主観的な世界の中で自分が優れていると、自分には価値があるのだと思い込んで自分を保とうとする弱虫でいて卑劣な行為なのです。


他人を叩くのは、簡単で便利な方法で劣等感を穴埋めできる逃げ道なのです。


しかし、この不健全な努力は、自分を傷付ける自傷行為と同じであり、自分の価値を下げていて、やればやるほど負のループから抜け出せなくなるということを理解しなくてはなりません。


そもそも、人が人を否定する道理なんて存在しません。


職場などの限定的な場所で限定的な権限を持つ責任者が、人を評価したりすることができるのです。


このように、対人関係の中での競争は他者と良好な関係を築くのに弊害になるのです。


こうなると、幸福になることは難しいのです。


本当の敵


真の競争相手は、「理想の自分」です。


非常に手強く、この相手と競争することは、現在の自分と向かい合う必要がある為に、とても勇気が必要になります。


しかし、「理想の自分」という目標を追いかけることで、健全に努力することができ、かつ着実に自分自身の成長を実感することもでき、幸福を手にすることができます。


「過去の自分」も、自己成長の一つの指標としてはとてもおすすめです。


他者は敵ではなく仲間であるという認識を持つこともできる為、対人関係の中でストレスを感じることもありません。


本記事にて、少しでも多くの方が健全な自己成長を遂げていき、幸福を掴んで頂けましたら望外の喜びです。

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