アドラー心理学サロン

アドラー心理学で悩みを解決する糸口を探ります。

承認欲求なんていらない!

アドラー心理学サロンです。

 

今回は、恐らく多くの方が持っているであろう代表的な欲求である承認欲求を無くす考え方についてご説明します。まず、承認欲求とは何なのかからお話ししていきます。

 

承認欲求とは、子供が親や学校の先生から、大人が上司や先輩から褒めてもらい、自分には能力があり、有用な人間なのだと認めてもらいたいという昔からある普遍的でいて代表的な欲求となります。

 

恐らくほとんどの人達が大人になるまでの成長過程にて、親や学校の先生、周囲の大人から褒めてもらうことで原動力を得て、承認欲求を満たしながら育ったのではないでしょうか。

 

承認欲求も持つ原因として大きいのが、「賞罰教育」の影響であるとされます。

 

適切な行為をしたら、褒めてもらえる。不適切な行為をしたら罰せられる。

 

こうした賞罰による教育をアドラーは激しく批判しました。

 

賞罰教育の先に生じる人間の考え方は、「褒めてくれないなら適切な行為はしない」、「罰する人がいないなら不適切な行為もする」という誤ったライフスタイル (=性格) になります。

 

褒めてもらえるから街の掃除をする。そして褒めてもらえないのなら怒るか、もう掃除はしないと決心する。

 

つまり、承認欲求の塊のようになってしまい、褒めてもらうことを目的として行動するようになってしまう原因となってしまいます。

 

特に日本のような集団主義的な村社会気質がある国では、自分の所属するコミュニティの構成員である「みんな」から好かれるように他人思考となり自分以外の誰かを演じて立ち振る舞って来た方も多いと思われます。

 

日本では特にですが、承認欲求は活動もしくは、生きる上で欠かせない原動力であるとまで見なされることが大変多いです。

 

前近代の昭和型日本企業であれば、年功序列型賃金体制と終身雇用制度というシステムに加えた濃厚な人間関係も保っており、確かにみんなと強調して生きていくスキルは会社等の組織の中で生きていくのに重視されていたことでしょう。

 

しかし、この状況自体が、近代資本主義国家の中でかなり歪であったというのが実態かと思われますが、バブル崩壊から長期に渡る不況や情報化社会の到来による個人の時代の到来により、従来の社会システムは崩壊し、資本主義本来の姿になってきております。

 

社会システムは資本主義ではあっても、前時代の因習が日本企業に強く残っていることが多く、不況による大規模なリストラによる失業者の増加が敢行され始め、勤務している会社に不安を抱き転職を検討する方も増大しました。

 

しかし、人材の流動性が低く転職しにくい社会でいて不安を抱えたまま、同調圧力の強い労働環境に疲れ果て、集団にアイデンティティを置いていた多くの人々はこの承認欲求が原因となり苦しんでいる方も大変多いことだと思われます。

 

もちろん承認欲求は世界中の方が普遍的に持っている欲求ですが、承認欲求によって特に現代日本人は苦しめられていることだと思われます。

 

アドラー心理学では、他者から承認欲求を求めることを否定しています。

 

他者から承認される必要はおろか、承認を求めること自体を否定しており、特定の「あの人」からの期待を満たすことにしかならない人生になりかねない為です。

 

本質的に、世の中の全ての人達の期待に沿って承認されるなど不可能なのであり、承認欲求も持っていると自分自身の価値基準を持つことができなくなってしまいます。

 

私たちは、他者の期待を満たすために生きているのではないのです。

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承認欲求を満たそうとする際には、ほぼ全ての人は「他者の期待を満たすこと」を手段とします。

 

しかし、たとえば働くことの目的が「他者の期待を満たすこと」になってしまうと、いつも他者の目を気にして、他者からの評価に怯えながら自分が自分であることを抑制してしまっている為、その仕事はとても苦しいものになることでしょう。

 

ニヒリズムのように聞こえるかもしれませんが、他者からの承認を求めて他者からの評価ばかり気にかけていると、最終的には自分のものではない他者の人生を生きることになります、こうなってしまうと自分のアイデンティティを喪失することにも繋がる可能性があります。

 

傍若無人に振る舞うべしということではありませんが、周囲の人達に貢献を心掛けて自己本位的に人生を生きるようにした方が満足できる人生になるのではないでしょうか。

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